▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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去年建立された「横浜媽祖廟」には私も春節祭の時にお詣りして来ました。その際、那覇にも媽祖を祀るところがあるのを知り興味を持ちました。

日本で一番古くから媽祖を祀っていたのが那覇だったのです。

那覇には福建省からの移民の方たちが多く住んでいます。私のお気に入り、中国式庭園「福州園」(後日書きます)があったり、孔子廟で静かに手を合わせる人がいたり、観光客があまり訪れない穴場(?)の地域です。(時々台湾からのツアー客が訪れますが)

媽祖廟はないものの、媽祖にまつわる場所はふたつあります。ひとつは孔子廟の中に(天妃宮として)祀られていますが、もうひとつがなかなか特定できずにいました。

ところが、媽祖のことなどすっかり忘れ那覇の町をあてもなくぶらぶらしていた先週、「天妃小学校」という名前の学校に出くわしました。「天妃?」の文字にピンときて、小学校敷地をまわりこんでみました。すると東南の一隅に「上天妃廟跡の石門」を発見したのです。

いやぁ、邂逅とは嬉しいですね〜。

まだつづく。

沖縄の旅で出会ったGODDESSふたり目です。

媽祖(MAZU=まそ)というGODDESSがいます。中国に実在した女性で、航海・漁業の守護聖母として、中国沿海部を中心に(台湾省・福建省・広東省などが多い)信仰を集める道教の女神様です。「天妃」とも「天后」とも「天上聖母」とも呼ばれます。

福建省に実在した黙娘(960年生まれ)は、幼少の頃から才気煥発で信仰心もあつく、16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められたそうです。28歳の時に父が海難に遭い行方知れずとなり、これに悲嘆した黙娘は旅立ち、その後、嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったと言われています。

媽祖を祀る「媽祖廟」は26カ国1500余の地区に及んでおり、信仰する人は2億人とも!
日本でも華僑の多い長崎や横浜の媽祖廟が知られています。そして那覇にも。

つづく。

種子取祭でのミルクは、こんないでたちであらわれます。子供たちを連れてゆるゆると。

ミルク登場の際に唄われる「弥勒節 みるくぶし」が聞こえると有り難い空気に包まれ、一気に盛り上がります。

大国(たいくく)ぬ 弥勒(みるく)…………大国の弥勒神が
竹富(たきどぅん)に いもち…………………竹富島に来られて
うかきぶせ みしょーり…………………………末永くご支配ください
島ぬ主 島ぬ主……………………………………島の主様、島の主様。

ミルクは、八重山では五穀豊穣をもたらす神さまで、みんなが幸せな世の中を「弥勒世」(ミルクユー)と言います。

富士山から離れますが、GODDESSのことはいつかちゃんと書きたいと思っていました。ちょっとだけGODDESS考の続きを。

私にとって一番身近なGODDESSはコノハナ様ですが、基本的にGODDESSは姿を変えながらも共通した存在だと考えています。女神、天女、聖母、菩薩。。。

あらゆる場所でGODDESSは見守っているのです。それに気づけば全てつながるひとつの想い。ここが大切なのではないでしょうか。

沖縄で会ったGODDESSたち、そのひとり目は……

八重山の「ミルク」。ミロクを沖縄の発音ではこうなります。弥勒のこと(もちろん富士講でミロクと言えば【食行身禄=じきぎょうみろく】つまり6代目講祖。彼は釈迦入滅後救世主として弥勒の登場する56億7千万年後まで待てないと、自ら弥勒の意を継ぐ志で名のったと伝わる)ですが、沖縄のミロクは東南アジアから伝来されたので、布袋和尚を弥勒菩薩の化生と考える中国大陸南部のミロク信仰に由来されます。

ミルクがGODDESS?と突っ込みを入れられれば苦しいですが、豊穣をもたらす来訪神として信仰される存在に性別はあまり関係ないと思います。実際、女神として祀られている場合も多いのです。

これは八重山竹富島の種子取祭の、弥勒奉安殿での「ミルクおこし」。早朝6時頃の神事です。社の奥にミルク面が目を覚まします。眠い目をこすりながら見守っていると、一瞬ミルクから微笑まれた気がしました♪

私は富士山に向かう時必ず「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」を想います。富士塚に登る時でもです。(メタル富士にも、コノハナ姫に降りていただけるよう密かに前夜、願いをかけました)

そして、先週沖縄(八重山と那覇)へ向かう飛行機からも、その想いで富士山に手を合わせました。

富士山の祭神、木花咲耶姫のことは何度も書いてありますが、

LADY KONOHANA
それでもゴッデス!!!
ふくよかな
画狂老人卍筆

実は私の中の、長年のテーマの一環でもあります。【GODDESS=女神】です。
今回の沖縄の旅では、それがはっきり浮き彫りになりました。

つづく。

こんな画像をアップしたくなりました。

富士山撮影の第一人者、大山行男さんの作品で、富士山の火口から空を見上げた一枚です。

「内院」と呼ばれる富士山の火口は、昔から別の世界と考えられていたように、霊気漂う特別なところです。

大山さんは、富士山には「三種の神器がある」という仮説の下、それは何かと探したそうです。

三種の神器とは、

天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)
八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)
八咫鏡(ヤタノカガミ)

ですが、それらになぞらえて大山さんが探したのは、
【剣】は頂上の「剣ガ峰」。
【勾玉】は下界に横たわる「山中湖」。
そして苦労の末ようやく発見した【鏡】がコレ。青く光る円形の空は、神鏡のようです。

そんな感性の持ち主が撮ったものはいつも、どこかしら霊的であります。


山水講のことにふれたので、ちょっと突っ込みます。

千葉県の富士講はたくさんあって、もちろん江戸から伝播した講も多いのですが、千葉で発生した講が「山水講」と「山包講」の2大勢力。いずれも房総半島の西部海岸地域で生まれ、各地に広まりました。こんなにあったのですよ!かなり入り組んでいます。(富士吉田の北口御師の檀家(富士講徒)の分担にもかかわる面白い記録もあります)

実はこれらはほんの一部です。
千葉県の富士講は大きく分けて3つの流れがありました。(例外もあるけど)

1 江戸東部からお隣に流入した浦安、船橋、市川、習志野の地域
2 埼玉から入った野田、流山、松戸、市川の地域
3 房総半島の西部海岸地域で発生した地域。北は千葉市から南は館山市

というわけで、「山水講」と「山包講」はこの3にあたります。
この地域、行ったことのある人は気づくと思いますが、東京湾を隔てて富士山の眺めがめっぽうゴージャス♪確かに富士山へはかなり遠い。でも海の向こうにそびえる姿に憧れれば憧れるほど気持ちがつのり、千葉産の富士講を生んだ背景になったのだと思います。

そして、この地域の中に市原市があります。なんとここには78基もの富士塚があるらしいのです。
ななじゅうはちですよ〜〜〜!

御嶽教が山犬を祀っているのだと思ってましたが、そういえば三峰神社に山犬がいたよなぁ。これは浦安の豊受神社にある、富士塚の隣の三峰神社の山犬です。金網に囲まれているのでちゃんと見たことがなく、ずっと狐だと思っていましたが、最近犬だと気づきました。山犬というよりポチです。ツタにからまれちゃって愛らしい姿。まあ、稲荷神社の狐だって、インドのジャッカルの転身と日本古来の狐とあるように、犬系はバリエーションがありますね。(狛犬はベツですが)

ポータブル祭壇の出来上がり♪ これはマネして作ってみたい!

ホントよくできていますよ。毎月の集まりに、世話人がこれ持って先達のお宅に行くんだそうな。箱マニアとしては、もうたまりませんねー。簡素な美があります。さすが、東京にある富士塚総数の5分の1が集中する江戸川区の富士講です。10数基の富士塚、3つの富士講(現在はわかりませんが、10年くらい前の話)の残る土地です。いろいろ残っているんですよ♪


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HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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