▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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池辺富士から西に向かいました。二の丸という町名の住宅街を通って来ましたが、この付近に川和城があったからです。



「こぶし公園」と呼ばれる坂を登りきって、後ろを振り向くと、さっき登拝した池辺富士が見えます。

都田公園の横を北上し、川和東小学校校門の向かいにあったのが、



こんな道標。「左 かわわ 右 さえど」
さえどとは、川和町の南に隣接する佐江戸町のことです。「西土」と書いた地名が「佐江戸」と変化、中原街道を通ると江戸に着くことに由来しているとのこと。佐江戸城ってのもあったそうです。



小学校の北側にあるのがこの、川和富士公園。このあたりの町名は、富士見が丘。まんまです。



プールの屋根だけでなく、公衆トイレの屋根まで富士山のカタチです。



ド〜ン!とデカい川和富士です。右側に小山もありで、とにかくすごいスケールです。



登山道はとってもシンプル。



こんな富士塚は他にあるでしょうか?とにかくデカい!ダイナミックです。



地元の方が、頂上でストレッチ。風を受け、汗もひっこみそうです。



便利な指標盤です。富士山の方角や高尾山、伊豆半島。。。池辺富士のとなりに都田富士(まだあるのでしょうか?)



さて、同じ富士塚のある公園でも、ここは先の山田富士公園とは違います。こんな現代のモニュメントはあっても、富士講のしるしが全くないのです。では、これはただの築山?

いえ、れっきとした富士山の信仰の遺物です。でもこれは移築というか、新しく造られたもの。最初の富士塚は、この位置より200mほど北西にあったそうです。万延元年(1860)に着手され、明治24年(1891)に完成し高さは約27m、底部直径は40mだったそうですから、この富士塚(高さ14m)の約2倍もあったんですね!?

そして、築造当時の「浅間大神」の碑は、八幡神社に移転されたとのこと。

当初のプランには入れてなかったのですが、ここまで来たら
「それもちょっと確かめたいですね〜」
「行っちゃいますか?」



皆さんの好奇心もムクムク。地図を頼りに、八幡神社を探しに散策の延長に出ました。川和富士から直線距離で西に700m。



こんな光景や、



こんな光景を見ながら、のどかな農道をくねくね。迷いながらも辿り着いたら、



立派な八幡神社に出会えました。参道には桜の老木が連なり、とても趣きあるいいところでした。
さて、「浅間大神」の碑は、この画像の右奥。墓石のように見えるものです。



いい文字です!



台座に「川和中」。



側面には「明治廿四年四月……」。



台座の背後は、深く削り直して文字が刻まれていました。
「昭和五十二年七月吉日ニュータウン建設工事のため富士塚より遷す」

私もこれは初めて見ました。こうして出会えたのは感無量でした。おつきあい下さいました皆様、感謝でございます。森の中は気持ちのいい空間でした。



なぜ「浅間大神」の碑がこの位置にあるのかは、左の神様(この土地の神様「大王宮」)に呼ばれたからなのだそうです。参加者の方が教えてくださいました。物理的な人間の事情だけでなく、神様のポジションにもちゃんと意味があるのですね。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



コメント
おおっ、これが
先日は拙ブログにおいで下さいまして、
ありがとうございます。
これが旧川和富士の石碑なのですね。
立派な石碑です。
【2012/10/16 23:15】 NAME[ナツパパ] WEBLINK[URL] EDIT[]
歴史のつまった面白い土地です
ナツパパさん、こんばんは♪

はい。とても立派な石碑でビックリしました!
神奈川の富士塚は、東京や千葉、埼玉の富士塚とも違うし、
保存の経緯もユニークです。
【2012/10/17 00:20】 NAME[芙蓉庵] WEBLINK[] EDIT[]


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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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