▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
八幡という町名はいろんなところにあります(八幡宿富士のあるところも、実は市原市八幡と言います)。でもまあ暫定的に、ここ市川市八幡にある富士塚は八幡富士にしておきましょう。



場所は、本八幡近くの葛飾八幡宮の境内奥。ここもとてもいい神社です。



高さはあまりなくて、ぺろ〜んとしたゆるい塚ですが、優しく穏やかな印象です。今は小さい規模ですが、昔は大きかったような気がします。薄く3枚の階層があります。



まずは、正面の里宮の祠。丸不二講の紋が◎!浦安や船橋に多い講です。亀戸にもありました。「不」の文字が猿の指♪



登山道は、里宮のすぐ左側から始まっています。二またになっていますが、



まず、右側から登ってみると、



慶應年間の古い石碑、小御嶽石尊大権現があります。ここにもくっきり猿の指。



背面には、「浅間山十四世 月舩代造立」と珍しい表記。やはり、結構デカかったような気がします。「舩」は、舩橋の舩だと思われます。

ここから右回りに行くとすぐ上の階層に登れるのですが、



一旦正面に戻り、左の道から登りましょう。





大きな登山記念の石碑があります。大正時代のもの。やはり、かつては大きな塚だったと思われます。土台に、ボク石と石柱の再利用が見られます。



登山記念の石碑の右隣には、もうひとつの小御嶽が。



一段上にあるのが、子供たちが戯れていた奥宮。



寛政年間の、これも古いもの。



裏には、本行徳の文字がありました。頂上からの眺めもなかなかイイ。



塚には大量のボク石が使われていますが、ほとんど土留めに転用。昔は表面に使われていたはずですから、カタチが変わったんでしょうね。

あ、あの富士塚の向こうに、さっきの子供たちがいる!


子供が手を合わせるときは、しばしばオトナより真剣です。



何お願いしてるの?



「わたしはアイドルになりたいの」
「わたしはみんなが長生きしますようにって」
「へ〜!それはステキね。いいことね」
「えっ?○○ちゃん、そうなの?」
「そうだよ。だって、おじいちゃんとおじいちゃんとおばあちゃんとおばあちゃんとおとうさんとおかあさんと□□ちゃんと。。。あ、いとこの△△ちゃんもみ〜んなに長生きしてほしいんだもん」
「あっあっ。じゃ〜あ〜、わたしもおじいちゃんとおじいちゃんと。。。」
「そっか。いっぱいいていいね。でもきっと願いがかなうよ。あんなにちゃんとお願いしてたもんね」



「わたしたち、ここ毎日来てるの。ふたりで」
「ねー♪」

「だるまさんころんだとかするの?あ。知らないか」



「しってるよ。だるまさんころんだ。子どものころからすきだよ」
「なにいってるの。わたしたちまだ子どもじゃない!」
「そうだけど〜。もっと子どもだったときから」
「じゃあ赤ちゃんのときからだ?(笑)」
「そうそう。ハイハイしながらだるまさんごっこやってた」
「うまい!メモさせて」
「なになになに♪♪♪」

なんて調子で、会ったばかりの5才児と盛り上がる私(笑)。
彼女たちは、地元の酒屋さんと楽器屋さんのお子さんだそうで、家業の話も面白い。

いいなあ。ここが遊び場だね。



うっかり子供と親しくなると、取材になりません。彼らは話に飽きてどこかに行っても、しばらくするとまた戻って来る。そしてまた遊んで。またどこか行って。またやって来て。。。
全然構いませんケド。こっちも楽しいし。

富士塚は、彼女らにとっても大事な場所。
登るところ。お願いするところ。(よくわかんないけど)神様がいるところ。そして、アスレチックフィールド。しっかり体のバランス感覚も養えます。

つづく。。。


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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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