▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
富士塚の頂上にまた小さな富士塚が!?



拝殿の奥にある本殿をボク石で固めたため、そう見えるのです。
そして、その後ろにあるのが火口です。



お穴と呼ばれるこの火口は、初山祭りのときには、賽銭が投げ込まれます。
本物の富士山の火口も、昔から賽銭を投げ入れる巨大な賽銭箱でした。
だから、これも「れっきとした」ミニチュアなのです。

中から見ればこんな感じ↓



頂上にはいくつも石碑がありますが、



これは、よく見かける富士山型ですね。
熊野堂富士にもあったし、目黒元富士にもあります。
というか、このシェイプはよくあります。

下山道は裏側にちゃんとあります。



「く」の字に折れ曲がっている踊り場には、石祠があります。



小御嶽かと思われますが、台座に刻まれた文字を見て一瞬ビックリしました。



砂村だって〜!?

ここの山吉講の兄弟講、江東区砂町(砂村)の山吉講(お水講)から寄進されたか?
と思ったのですが、川越にも砂村がありました。

そしてそのまま下山すると、



広くゆるやかな道をたどり、



下界に戻りました。



登山道に戻って来ます。これはイイ!

登って降りるという行為は、シンプルながらも、ある意味哲学的です。
登るは「挑む」「願う」「上を向く」。そこには向上心が宿っている。
そして下りるは「完結する」「自分を見つめる」「次の進路を目指す」こと。

そうそう。
富士塚を、イサムノグチは知っていただろうか、と思うことがあります。

私の敬愛するイサムノグチは、


いくつもの素晴らしいノボリモノを残しました。
彼は、遊具(滑り台)として使える作品について語っています。

「僕の作品は子どものお尻で磨かれて完成するんだ」

富士塚も似ています。富士塚は、登って下りて完結するのですから。
川越の富士塚はちょいとフシギ。
川越というか、雀ノ森富士とここの富士塚の特徴なのですが。



塚全体の頂上に、さらに尖った塚があります。
正確には、奥宮をボク石で囲んだ姿が小さな富士塚に見える、
ってことだけど。その二重構造が愉快で◎。

社の左右には、



ペアの猿像が笑ってます。
烏帽子をかぶり、御幣を掲げる♂猿と、神楽鈴を振る♀猿です。

烏帽子猿は、昔の猿回しの猿の典型的な姿ではありますが、
もともと、山王信仰の神使としての猿のイデタチ。
神使と書いて「まさる」と読むそうです。魔が去るってゴロ合わせね。
富士山信仰は、庚申信仰だけでなく山王信仰も混ざったという証拠です。

一方、鈴鉾を持つ♀猿は、まるで角隠しをかぶった花嫁みたい。
たぶん手ぬぐいを頭に乗せて、吉原かぶりしているのでしょう。

つづく。。。
富士塚には、平地に盛り土して造ったもの、土地の傾斜を利用したもの、
もともとあった古墳などの塚を転用したものなどがありますが、

川越市富士見町にある仙波富士は、古墳だったそうです。



ここは、毎年7月13日に初山祭りでにぎわうお富士さん。
参道(登山道)の裾には、



ヤマキチ講の水盤がありました。古いです。



古くてイイ感じの浅間神社の社殿。



ああ、こんな奉納品が♪ ステキですね〜。
無人の拝殿で時折目にする、地元の方からのささやかなお供えもの。
ぐっときますよ。

後ろを振り返ると、



急な石段が。初山祭りでは、ここに人々が行列を作るのです。
初山祭りは東京にはなく、このブログ内では栃木と群馬の初山レポを
書きましたが、実は埼玉が一番多いです。

つづく。。。


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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
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地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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