▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
「ひと月に2度、満月がめぐってくることがあって、2度目の満月をブルームーンと言うんだよ」 昔、NYに住んでいた頃、友人に教えられました。 彼は、白人ながら毎日お経をあげるブディスト。穏やかな性格なのにパンクロックのギタリストでした。今でも、ブルームーンの夜には彼のことが頭をよぎります。 今夜の月は、大きな笠をかぶっていましたね。とても幻想的でした♪ いつも満月の日には、普段なかなか捨てられないものを捨てようと決めているけど、今夜はさほど気にしない。2度目の満月ですし。 でも、捨てることを前提に、過去のものに目を通してみました。昔のことを振り返ってみたくなったのは、おそらく、数日前に他界したJ.D.サリンジャーのことを考えていたからでしょう。 昔のスケッチブックには、サリンジャーの本の中の、私のお気に入りのコトバ、 Meet you at the next corner! をタイトルにした作品のメモがたくさん描かれていました。 上の英文は、ナゾナゾの答えです。 「壁がとなりの壁に何て言ったか」 に対するのが 「角のところで会いましょう!」 というわけです。 どの小説だったか、ちょっと思い出せないけど。(ナインストーリーズの中のどれかかな?) たわいない答えだけど、私はこれが好きでした。次元を超えた感覚(トポロジー的?)というか、哲学的というか。壁はとなりの壁と接しているのに、個々に壁として成り立っている。お互いの壁の関係性は共存か対立か。壁に意志があるとしたら、双方は立場を入れ替わろうとするか。もしかしたら、夜中にこっそり変形しているかもしれない。なんてね。 そんな、若き日のいろんなスケッチは(面白すぎて)人には見せられない(笑)。 でも、中には今の自分につながるものがあったので、ちょっとだけアップしちゃいます。 少し前の日記に 富士塚みたいなものを描いてた!と書きましたが、ちょうどそれらのメモにあたるものです。 心象風景のような、にじみ出てくるイメージ群。 こんなのや、 こんなのの中に、 この右上に、小山(または巨岩)が出現しました。 下のオレンジ色のものもそうです。そして、それをもとに描いたのが、以前の日記(画像の中には一番左端)にも出てくる これ。(油彩と金箔) もちろんこれも富士塚を知らない頃の作品だけど、展覧会でこれを見た人から「あなたは自己完結しているね」と言われました。 その意味を、私はあまりいいようには受けとめなかったけれど、その人はその解説をしないまま、私にどこかの遺跡について話し始めました。 不思議な感覚でした。初めて会った人が何か暗示するかのように言った言葉の端々に、私は特別なものを感じていました。 その連作(発表していないけれど)には こんなものもありました。(油彩と蜜鑞) やはり、築山や岩のイメージ。そして宇宙のイメージもありました。 スケッチブックに戻ります。 別のページにあったのが、 こんなスケッチに これ!さすがにこれには驚きました。まるで、 10数年後、富士山をモチーフに創った、VOLCANDLEの構想そのものではないかと! 昔の自分て何だろう。そう思わざるをえませんでした。未熟とか若いとかは関係ないのかもしれません。魂はすでに知っている。「未来の記憶」を覚えている。表現者はただ、それに気づき、ひとつひとつたぐり寄せる作業をすればいいのだ。 そんな風に思う、ブルームーンの夜でした。 捨てることは手放すことではなく、発見することかもしれませんね。 |
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プロフィール
HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
………………………………… 富士山に登りたくても登れな い人たちの為に、江戸時代に 関東各地に造られた「人造富 士山」のこと▲です。富士山 を信仰する▲▲▲富士講によ るもので▲▲▲▲▲したが、 地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富 士山が出来たことで、多くの 人が登山でき、大流行しまし た。民衆のパワーですね♪♪ 富士山の溶岩をのせ、一合目 から頂上まで登れるようにな っています。意外なところに ひっそりたたずんでますよ。 ………………………………… ▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼ ………………………………… 美しい作品も好きだけど、コ ンセプトありきで表現するこ とに喜びを感じるビジュツ家。 表現形態はこだわりません。 現在、富士塚のコンセプトに インスパイアされ、色々な媒 体で表現。著書の【ご近所富 士山の謎】【富士塚ゆる散歩】 も、私にとっては作品です。 なぜ富士塚か……それは、海 外生活での体験から。詳しく は本のあとがきに記してあり ます。 ★★★★★★★★★★★★★ お問い合わせ、ご連絡は↓ y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m (♡をoに◆をaに★を@に変えて 入力して下さい) ★★★★★★★★★★★★★ 掲載の写真・イラスト・文章等の 無断使用・転載は御遠慮下さい ★★★★★★★★★★★★★
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