▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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昭和5年、乃村工藝社が「両国国技館に人工富士山を作り、観客を登頂させました」が、それに遡ること2年、昭和3年には講談社が「富士山大展覧会」を開催していました。場所は大阪。



↑これはその時のポスターです。右上には、富士山頂上の奥宮でいただける御朱印が捺されていますね。後援は文部省や山梨県、静岡県など。

「大阪で富士登山が出来る」と、うたっていますが、高島屋での催しですから、本当に登れる人工富士山がつくられたのかどうか。もしかしたら、登れるというのはシャレだったのかもしれません。「富士百選」として数々の富士山図が出品されたようですので。

このポスターは、先月7日まで文京区の講談社 野間記念館の「富士を仰ぐ。 重要文化財『古谿荘』竣工100年記念 近代日本画」の中で展示されていました。

ふたたび、乃村工藝社に戻ります。
一番記憶に新しいものは昨年の実物大ガンダムですが、もちろん昔から多岐にわたり制作していますね。

私にとって印象深いものは、竹富島ビジターセンター 竹富島ゆがふ館です。

八重山の竹富島にこの施設ができた時は驚きました。映像やパネル、ボックス、音響をふんだんに取り入れ、そのセンスとバランスのよさに一流の仕事を感じました。

ちなみに、ゆがふ館内休憩コーナー付近に、私が創ったオブジェも置かれています(まだあるかは不明ですが)。



富士塚のオブジェを創るように、この島の聖地である御嶽(うたき)を箱詰めにしたものです。(写真コラージュとミニ鳥居)



種子取祭の奉納芸能が行われる「世持(ゆむち)御嶽」は、広い空間があります。神様のいるところは正面奥ですが、向かって右側には弥勒奉安殿があり、その奥にはクスクムリと呼ばれる築山(火番盛)があります。

聖地のミニチュア作品をつくるのは、私のライフワークでもあります。



この島には、小さなトモダチが住んでいます。彼が小学校に上がる前、粘土遊びでこんな富士塚(?)ができました〜♪




【オマケ】脈絡なくもうひとつ。

八重山を訪れる前後に、那覇に寄ることもあります。



ある時、町を歩いていたら、ものすごい形相で自転車をこいでいるエンケンさんのポスターに目を奪われました。マジで沖縄までチャリこぎをしてやって来そうな気迫の1枚でした。

「幾つになっても甘かあネエ!」

そして、良質の映画やライブやイベントで定評があり、オープン当時から私もお気に入りの桜坂劇場に、エンケンさんがやって来るとわかりました。

確か、映画「ボブディランの頭の中」を観た後、桜坂社交街(新宿ゴールデン街のようなところと言えばよいでしょう)で飲んでいたら、エンケンさんを那覇に呼んだという主催者の方がいて、「滞在日数を延ばしてでもエンケンさんに会うべきよ〜」と言われました。結局かないませんでしたが。。。




桜坂劇場でのイベントは、エンケンが監督/主演/音楽を担当してつくったライブ映画「不滅の男〜エンケン対日本武道館〜」の上映のためでした。

なぜこの映画のことを書くかというと、サブタイトルは「エンケン対日本武道館」となっていますが、私にはエンケン対富士山に思えたからです。

武道館内に200台のアンプを積み上げて「富士山」を築き、エンケンは富士山六合目に住んでいるという設定です。このとてつもない構想、そしてそのエネルギーも彼ならではですが、やはり思うのは、表現者にとって富士山は、愛でながらも挑みたくなる「特別な存在」なのだということ。彼が積み上げたアンプの山(富士山と明確に名づけています)は彼にとってパワーの集積であり、と同時に、富士山という聖地の住人になって生き延びるという望みの表れでもあります。私から見れば、エンケンの富士塚ですね。



ちなみに、エンケンさんのライブは一度だけ観たことがあります。東京カルチャーカルチャーの階下、ZEPP TOKYOにて。

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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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