▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
熊野堂富士を下り、次の富士塚に向かう前にもう一度浅間神社に行きました。(先達は車の中でお留守番) ふとしたことから、講の方たちが「拝み箪笥」を見せてくれることになったのです。 拝み箪笥とは、お焚き上げをする時に使う火鉢が入っていたり、祭壇に早変わりする祭具の収納箱。引き出しもついていて、まさに箪笥のように収納できます。 正面から見ると、手前に引き出しふたつ。 側面には、丸金講の紋が描かれていました。 天板を開けば、そこに祭具を置くことができます。 では、上の段から。 中には灰がびっしり入っていました。ここに線香を富士山型に積み上げて、お焚き上げをします。→【千葉市稲毛で見せていただいたお焚き上げ】はこんなです。 「貴重な灰ですね〜」 「昔の灰がそのままですね〜」 下の段には、こまごまと祭具がびっしり。お焚き上げに使われていた線香は、未開封の千歳香。古新聞は大正時代の日付け? 「この布は何だったかな」 講の方も記憶が曖昧になるほど、長いこと使っていないという。 「すごい織りじゃないですか! 飾り紐も豪華で」 「わぁ〜♪ これら江戸時代のものですよ!」 すかさず学芸員Mさんが叫ぶ。さすがです。でもこれってナニ? 「私たちもちゃんと見てないから、これが何かよくわかんない」 と言いながら、広げた布は細長く、コの字型に縫い合わせられていました。 Mさんがすぐに指摘。「これは祠の扉まわりにつけられる幕ですよ」 てことは、あああれか?社殿の奥には神様がいらっしゃるけど、あの扉のまわりにつくものか。ふむふむ。 帰宅後、確認したらオドロキでした。 古い写真には、今と同じく「富士浅間宮」が写っていた。そして見せていただいたのと同じ柄(白黒だけど)の幕が2種、見えます。 オレンジ地色に銀糸の龍は、まわりの幕に。山吹色に青いキント雲と鳳凰は、内側の幕として、ちゃんと使っていたのですね。それにしても豪華だなぁ〜! もう驚嘆の連続です。私たちが嬌声を上げていたら、講元がつぶやいた。 「先達さんが持っていた長い袋ね、あれとそっくりのがここにもありますよ」 「ええー!!!御身抜箱が!?」 「これこれ。同じでしょ?」 「ああ!ホントだ♪」 丸金講はいくつか枝分かれしています。岩岡先達は丸金講神奈川講社だけど、ここは何だっけかな。ちなみに、丸金講の金は、昔の先達の姓「金子」からとったものと思われます(ここには金子姓がたいへん多く、講元以外も皆、金子さんです)が、本来ならば神奈川の神をつけて丸神講とするところ、神とつけるには畏れ多いと、先達の名字からとったようです。 講元がおっしゃいました。 「中は長いこと開けていないんです。何が入っていたんだろう」 「御三幅です♪ 掛軸が3本入っているはず」 全員が即答したので、驚いたのは講元御本人でした。まあ、岩岡先達に同行するくらい、ハンパない集団です。詳しくてあたりまえ(笑)。 もう流れにまかすしかない講元。急遽、お宝のお披露目となりました。 感謝感激アメアラレ。 御身抜の一幅 小御嶽の一幅 これは変化球? 相州最乗禅寺からいただいた掛軸のようです。最乗禅寺とは、神奈川県南足柄市の大雄山最乗寺のこと。富士講と縁の深いお寺です。(十条富士を守る富士講の講員も、大雄山最乗寺道了講に入ってます) ともかく、素晴らしいお宝をたくさん拝ませていただいて、われわれはとても満足。 「来年は、これらの掛軸を掲げてくださいな。お焚き上げだって岩岡先達がやってくださるでしょう。私たちも参りますから是非是非!」 などと大いに盛り上がったのでした。本当にありがとうございました! そうそう。拝み箪笥は左右に金具がついており、棹を通せば担げます。 コツは、背中を箪笥に密着させること。でも難しい。 笑っているけど、実はメチャメチャ重いのです! 箪笥は火事の時に担ぐものだと思ってた(笑)。 |
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プロフィール
HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
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▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
………………………………… 富士山に登りたくても登れな い人たちの為に、江戸時代に 関東各地に造られた「人造富 士山」のこと▲です。富士山 を信仰する▲▲▲富士講によ るもので▲▲▲▲▲したが、 地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富 士山が出来たことで、多くの 人が登山でき、大流行しまし た。民衆のパワーですね♪♪ 富士山の溶岩をのせ、一合目 から頂上まで登れるようにな っています。意外なところに ひっそりたたずんでますよ。 ………………………………… ▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼ ………………………………… 美しい作品も好きだけど、コ ンセプトありきで表現するこ とに喜びを感じるビジュツ家。 表現形態はこだわりません。 現在、富士塚のコンセプトに インスパイアされ、色々な媒 体で表現。著書の【ご近所富 士山の謎】【富士塚ゆる散歩】 も、私にとっては作品です。 なぜ富士塚か……それは、海 外生活での体験から。詳しく は本のあとがきに記してあり ます。 ★★★★★★★★★★★★★ お問い合わせ、ご連絡は↓ y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m (♡をoに◆をaに★を@に変えて 入力して下さい) ★★★★★★★★★★★★★ 掲載の写真・イラスト・文章等の 無断使用・転載は御遠慮下さい ★★★★★★★★★★★★★
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