▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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下の「須走」はやはりナゾのまま。なぜなら、吉田口の登山道から反時計まわりに約30度移動すると、こんな石碑たちが目に入ります。

右から「寶(宝)永山」「砂走」手前に「須走口」「中道」「主杖流」左上奥に「大澤瀧(=大沢くずれ)」「中道」

初めて富士登山した子供の時、「砂走」と「須走」が同意語だと思っていましたが、「砂走」は「大砂走り」のことで一気に駆けおりる下山道ですね。

てなわけで、これに写っている須走口が登山道のひとつ、須走口のことですね。

「須走」とは須走口か?この位置はちょっとムリがある気がするけど。。。

碑があります。とても親切で登山も楽しくなります。三合目だけ見当たらなかったけど、一から九まで丁寧についてます。他の塚にあまりみられないものも♪

大まかな位置をふまえておくとわかりやすいので、作ってみました。吉田口は山梨県ですが、他はすべて静岡県です。

鳥居の向こうは堂々とこの姿。高さは5mくらい。最近デジカメが調子悪くて恨めしい。実物は素晴らしい山肌をしていました。一番下には「吉田口」の碑。なぜわざわざそんなのがあるかと言うと……それは後でわかります。いや、講の人たちが几帳面だったのかも(笑)。

社務所と囲碁クラブが一緒になった、い〜い感じのたたずまい。あれ、平日なのに靴がいっぱい。

この神社にいい富士塚があるのはわかっています。はやる気持ちをおさえておさえて。。。

JR内房線の「五井」駅で降りました。思わず、いい味だしてる単線「小湊鉄道」に乗り換えたくなったけど、目的は駅の外。乗り換え口で弁当売りのおばちゃんからかつおぶしだけの太巻きを買って駅を出ました。

市原市五井は、408で書いた「山包講」の発祥地です。ちなみに「山水講」は木更津が発祥地。

山水講のことにふれたので、ちょっと突っ込みます。

千葉県の富士講はたくさんあって、もちろん江戸から伝播した講も多いのですが、千葉で発生した講が「山水講」と「山包講」の2大勢力。いずれも房総半島の西部海岸地域で生まれ、各地に広まりました。こんなにあったのですよ!かなり入り組んでいます。(富士吉田の北口御師の檀家(富士講徒)の分担にもかかわる面白い記録もあります)

実はこれらはほんの一部です。
千葉県の富士講は大きく分けて3つの流れがありました。(例外もあるけど)

1 江戸東部からお隣に流入した浦安、船橋、市川、習志野の地域
2 埼玉から入った野田、流山、松戸、市川の地域
3 房総半島の西部海岸地域で発生した地域。北は千葉市から南は館山市

というわけで、「山水講」と「山包講」はこの3にあたります。
この地域、行ったことのある人は気づくと思いますが、東京湾を隔てて富士山の眺めがめっぽうゴージャス♪確かに富士山へはかなり遠い。でも海の向こうにそびえる姿に憧れれば憧れるほど気持ちがつのり、千葉産の富士講を生んだ背景になったのだと思います。

そして、この地域の中に市原市があります。なんとここには78基もの富士塚があるらしいのです。
ななじゅうはちですよ〜〜〜!

「山水講」です。水という文字はしみじみいい形です。

余談ですが、沖縄や東南アジアでは「スイジガイ」という貝がとれます。水という字の形をした貝です。沖縄ではその貝を家の入り口にかけて魔よけとします。私の家にもひとつあります。


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ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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