▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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落ち葉がたまっているけど、湿っているので踏んでもカサカサとはならない。少しだけミシミシと聞こえるくらい。自分の足音の反響かしら。気配と思ったのは。。。

小さい塚なので、ふもとの講碑から頂上まで1フレームにおさまりました。う〜ん。やっぱり何かの気配が。。。

船堀村のこの一帯、昔は豊かな田園風景が広がっていたそうです。船橋市で見たいくつかの富士塚のように、広く平坦な土地にこんもり繁った森はまるでオアシス、癒される一角だったと思われます。生きものを風から守り日陰を与え、水を循環させる生きた聖地。。。森の中に人々が塚を築いて神を呼び、祈りを捧げた。やがて講はなくなり塚だけが残った。でも、もとからあった土地の自然神が「人の想いを受け継いだ」。宗教に関係なく。祈りは自然に還っていった。。。久しぶりに沖縄の御嶽(うたき)に似た空気を感じたのは、その同質なスピリチュアリティによるものだと思います。

この水盤の水が意外なほど透明で柔らかそうだったのが、とても印象的でした。それにしてもさっきから、何かに見つめられているような気がしてなりません。。。

本殿の奥に進むと、濃い樹木につつまれた別世界が広がっていました。高さ2mほどの小さい塚が、大切に守られている感じがしました。その空間は木々が息をしている豊かな森でした。「登山講」という、明治には絶えてしまった富士講によってつくられた塚ですが、他にはない特殊な印象を受けました。通常、講が解散すると、所有者の神社もそれほど管理に力を入れません。荒れない程度に掃除はしますが、やはり「無人」の虚しさはぬぐえないのです。しかしここは、無人ながら生きている!?看板を立てたり白い鉄柱を埋め込んだりしているのに、何かの息吹きを感じるのです。なぜだろう。。。

日枝神社の本殿です。ガラス戸の巴の摺り模様が美しかったので撮影しました。普段はなるべく社殿を撮らないようにしているのですけどね。社務所は改築工事中。あんまり現代的にしてほしくないなぁ、と思いつつ、富士塚登拝に本殿の左奥へと向かいました。

ここは船堀。日枝神社。私はずっと境内でしゃべってばかりいることになるのでした。なぜかというと。なんだか楽しかったから。

んなわけはありませんが。公園の何気ない築山が視界に入ってもギョッとします。船堀富士への道すがら。これはただの公園ですが、この築山の設計者が富士塚を意識してないとは断言できません。だって、この辺も富士講の盛んな土地であります。それはまた追々に♪

山に向かう気持ちがムリなく集約されるいい方角だと感じるので、たぶんそうでしょう。

この塚は、富士講の神事として、ちゃんと登山をするようですから、「生きている」印象がありました。石碑の配置にムリはありますが、すべてを大切に埋めた感じです。再築をすると特にそうですが、新たに地中から発見された石を乗せ変えたりもします。地区の有力者が寄進したらそれも目立つ位置に置いたりします。当初の塚の姿は少しずつ変わっていきますが、それも富士塚の宿命。庶民のための塚ですから納得であります。

プラス、私は石の肌合いをよく見ます。草ぼうぼうの塚もあれば草木も生えないものもあります。下谷坂本富士のように、いかにも苔むしたイイ感じのものも好きですが、ここの「ほどほどに草が生えている」のも好きです。

そうそう、塚の背後に大沢くずれの表現がありました。浦安の堀江富士にある大沢くずれと全く同様の印象です。ここの講が千葉県市川市を本家とするのに関係あったのかもしれません。(推考するのは特に楽しいです)

さてこの後、船堀へと向かったのでした。

小御嶽の少し右上にありました。いい具合に元祖食行身禄の文字が刻まれていますが、「禄」が埋まっているのが残念です。まだ石碑はありますが、めぼしいところはそんなかな。以上。

小御嶽大神の石碑です。気にしない気にしない。。。あるだけでありがたい。


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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
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富士山に登りたくても登れな
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関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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