▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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この石段の左右にたくさんの石碑があります。富士講の講碑はもちろん、とにかくやたらと「加州」の文字を刻んだ石碑が見えます。かつて米国カリフォルニアに住んだ私は「加州」と見るとすぐカリフォルニア州と読むくせがあるのですが、ここのは加賀藩に由来するものらしいです。もともと本郷村にあった富士塚が加賀前田候の屋敷になったためここに移された、ということのようです。
ちなみに、本郷通りを北に向かって歩いていた途中、左手に「目赤不動尊」がありました。そこは三重の赤目山(食行身禄の生家のわりと近隣です)で修行した万行律師が修行の末に授けられた不動明王像が祀られているのですが、不動明王といえば修験道でもあるし、富士講ともつながる。う〜ん。江戸時代の駒込一帯が、山岳信仰、富士講、不動信仰、修験道……を受け入れる土壌だったことが少しずつわかってきました。もうひとつちなみに、目赤不動尊とは逆に、本郷通りの東側に「天祖神社」というのがあります。そこの境内には神輿を収めた倉庫がたくさん並んでいるんですが、戸口に掲げられた地区名を見て、○○富士という名がいくつかあることがわかりました。そういえば天祖神社の社務所にいたロン毛の神官が駒込富士でむぎわらへびを売っていました。笑(よくあることですが)

祭りの夜はありがたい。だって、普段はこわくて夜なんて神社に行けないんだもの(行くものではないし)。この時ばかりは心おきなくお参りできますね。

と思われるかもしれませんが、広いんです。ようやく灯がいい色になってまいりました。

先日来たばかりだけど、祭の夜もやはり行きたい。てなわけで、本郷通りを北上し、ぷらぷらと。いやあ、こっちも大にぎわいでした。

十条富士の後、なぜかとても伊藤さんに会いたくなりました。十条富士で祀られていた富士講の祖「食行身禄」のことです。千駄木の近くにお墓があります。その墓の形が富士山、いや、小さめな富士塚のようだというので行ってみたかったのです。寺の多い町の中の海蔵寺というところにあります。途中、道に迷って人に聞いたら遠回りになり、残念ながら着いた時には門が閉まっていました。でも、いいんです。挨拶だけはできたから(笑)。

十条富士をあとにして、縁日の屋台が並ぶ通りに出ると、向こうから先ほどの行者がやって来ました。「道了尊 高城栄堂」と書いてある。真っ赤な一枚歯の高下駄を履き、法螺貝を吹き歩く姿は人の目をひいていました。この方の装束は立派でしたが、山伏がよく頭につける白い「宝冠」(長頭襟ともいう)は、富士講の人たちもつけるものです。一丈二尺の白いサラシを頭に巻きます。前から冠り、後頭部にて組み合わせ、前で更に組み合わせ、耳の両側のところで下から上に挟み、両端を下に垂れるのです。細く12の襞をつくって衆生にかかわる12の因縁をあらわしています。これはまたの機会に。

子供達のまなざしが面白いですね。

赤い舌を出した蛇。生の杉の葉との補色が美しい。「水まわりに備えるとよい」と言われました。もうこれを作る職人さんがいないのだそうです。私がやってもいいですけどー。

麦藁蛇を買うのを忘れていて引き返しました。「へびはないですか?」と聞いたら、複数の年配の方が「ああ、『じゃ』だね」と口をそろえて教えてくださいました。「『じゃ』ですか……」私の頭にはJahがよぎり、神様は似るもんだななんてこじつけて喜んでました。(Jahとはジャー、つまりラスタの神さまね♪)

頂上からだとよく見えた。正面の石段ではない登山道。たっぷりの幅がありなかなかよいです。ホントはそっちを登ってみたい。。。


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HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
…………………………………
富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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