▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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冬にこそよく見える石造物。夏では草が生い茂っていてなかなかこうは撮れません。


千駄ヶ谷富士の烏帽子岩です。

文字がない烏帽子岩は、都内で4つ。烏帽子の形をした岩です。

これは「立烏帽子」か「懐中烏帽子」を模していると思われます。
「冠」タイプは別にあり。


身禄像のいる洞窟に並んでおります。

つづく。。。
もう先週のことになってしまいましたが、NYから来た友人と、新宿で10年ぶりの再会をしました。ちょうどその日は、新宿七福神めぐりのため期間限定で成子富士へ登れる最終日(7日)だったので、もし都合がつけば、友人と一緒に行ってみようかとも思ったのですが、お茶しながら積もる話であっという間に夜。ふたりとも風邪ひいてたこともあって、長時間の散策はやめました。

でも、ちょっとここは夜でも訪れたくなるところです。稲荷鬼王神社は、歌舞伎町のはじっこ。


ここも新宿七福神のひとつ。えびす様がいます。


この富士塚は、前の記事のイラストの左下のように、ふたつの山が富士山をあらわしています。裏の通りから、浅間神社の鳥居越しで撮りました。実際はこんなに暗くなく(フラッシュ使ったせいです)、スポットライトも当たっています。夜訪れてもいい富士塚はここだけ。

神社やお寺には、初詣とか祭りの時以外、夜には行かないほうがいい(スピリチュアルな面でも)ですが、ここは特別。なぜか、「特別に大丈夫」という感じがします。歌舞伎町だから?鬼を祀ってあるから?う〜ん。両方でしょうか(笑)。参拝者も数人いました。(でも、治安面でも一応気をつけましょう)

見上げると、富士塚の真上、イチョウの木の枝に絡まるかのように、満月に近い月が煌々と光っていました。
【ご近所富士山の「謎」富士塚ご利益散策ガイド】

それぞれの富士塚の登拝ルート及び石造物などのイラストが
ついています。たとえばこんな風に。(本の中は1色です)



富士塚と言っても、その形はさまざま。ひとつひとつ違います。
造られた年代や高さだけを知って満足するのはもったいない。
地域独自の個性があり、造った人たちの思い入れがあります。
そして塚はとても表情豊かです。丁寧に登拝すれば、塚が語り
かけてくるかのように味わい深いものなのです。
ただの歴史的遺物として通りすぎずに、どうぞよく見て下さい。

イラストだけでなく、ルポも個性に注目して書いてみました。
登拝の手引きになるかと思っています♪
神社とか、神域の中にしばらく身を置くと、清涼感や感謝の気持ちから、確かに心地よくなりますが、時折、ある種の気疲れを感じることもあります。その時の自分の状態と、神様との間に波動(?)のズレが生じているのかもしれませんが、そういう時は、その後にお寺に行くとバランスがとれることがあります。

花蔵院(けぞういん)が、猫実富士のある豊受神社に隣接しています。富士塚からもよく見えるそのお寺は、いい意味で俗界に引き戻してくれる、私にとっての駆け込み寺でもあります。(ちょっとオーバーか)

もちろんお寺ですから俗ではないですが、人間界に近づいているというか、体温を感じるような親しみを覚えます。ちなみにこのお寺では、大晦日に、古くなった卒塔婆を焼く様子を見ることができます。その炎を凝視していると、言葉を失うほどの「恐怖と安堵」の入り混じった、「生まれてきた覚悟」のようなものを植えつけられます。

もうひとつは、神仏混合の時代の記憶(DNAの???)が蘇るような、そんな感じでしょうか。古い神社で(神仏分離令によって)神道一色になったところには、どこかしらぎこちなさや痛みのようなものがあるような気がします。

そういえば、私は一度だけ仏像のモデルをしたことがあります。大学の古美術研究旅行で奈良に行った時、彫刻科の教授で、仏師として知られる故・西村公朝先生の授業で、菩薩の恰好をさせられました。薄い布をひらひらと羽織り、襞を作り、髪を束ね、手には蓮の花をさした容器を持ち。。。油絵科の学生にもわかりやすいように、興味深い授業でした。残念ながら、当時あまり仏教美術に興味がなかったので、ポーズを取っている間取れなかったノートを友人に借りることも忘れてました。ああ、ちゃんと勉強しとけばよかったな、なんて時々思い出します。そうそう、西村先生から言われた「あなたは目もとが涼やかで、仏さんのモデルにぴったりですね」という言葉が嬉しかったです♪

さて、静かな本堂の手前からお経が聞こえて来ました。お参りに来た人が声に出してとなえていたのです。祝詞もいいけど、お経もパワフルだなと感じます。

寺の入口近くに、青面金剛(しょうめんこんごう)が立っていました。


富士塚脇で目にすることも多い仏像です。富士山信仰と共通のビジュアルは、


猿。これは庚申信仰の3猿ですから、富士塚で迎える2猿とは違うけど、庚申(富士山が出現した年)つながりはあります。猿に寄ってみると、

【みざる】

【きかざる】

【いわざる】

と、足を組んで片手を添えたかわいいポーズ♪独創的な逸品です。

ちなみに金剛が手にしているのは、


ショケラとよばれる半裸の女人。ウサギではありません。シバ神が転じたとも言われていますが、くわしくはこんなサイトもありますよ。

青面金剛の隣で穏やかな表情をしているのは、


弘法大師さま。さすが、出羽三山の信仰も根強い千葉県、「湯殿山開山」の文字が読めまする。
まだ初詣に人の訪れる猫実富士。

近寄って来たのは、牛ではなく。

ここでは初めて見る顔。

片目。骨折した左前足。大きなお腹。

富士塚を参拝する人々を見とどけて。

去って行った。。。同行の三毛猫にいとまごいもせずに。




孤高な黒猫の姿は好きだ。気の荒い奴になつかれるとなお嬉しい。
でも私は決して毛並みに触れないよ。それがルール。一期一会の。

今日の出会いに思わず幸運を感じ、引いた扇神籤は。。。

分類は、【地理・地誌・紀行】。
散策モノ旅モノのあるコーナーです。



別に借りなくてもよかったのですが、ちょっと写真撮りたくて。
でもすぐ返却しますね。私の後に予約が3件入ったそうですから。

浦安市の図書館は、利用率、册数が日本一という実績、プラス
その蔵書はスゴく、奥書庫には他でめったにない本もたっぷり♪
(民俗学など本当にいいものが揃っているし、利用しやすい)
約40人の職員は全員司書の専門家集団。頼りになります。

休日の中央図書館に行くと「欲望のかたまり」の人々に驚きます。
ここで言う欲望とはつまり「知識欲」。すごい熱気であります。
ヒマだからぶらりとやって来たという様子ではないのです。
その雰囲気は、自然と伝わり「あ〜勉強したい」「本を読みたい」
となります。学習室や喫茶室も充実してるし、他にも利用できる
デスクが随所にあります。猛暑の時にどれだけ助かったことか!
去年の夏は、涼しくて静かなデスクでよく原稿を書いたものです。

図書館自慢になってしまいましたが、この図書館の充実が
私が浦安にこだわる理由の2位〜3位をうろついています(笑)。

さて、ガイドブック的なこの本は、図書館で借りた後も手にして
富士塚めぐりをしたくなる性質のものですから、きっと書店で
買っていただけることと思っています。軽い紙質なので、持ち
歩くのも都合よいのです〜♪
私たちも登拝しました。
頂上で奥宮に手を合わせた後、下を見ると、


来た来た。チビッ子たちが登って来た♪


よく来たね〜!


その下からは、孫連れの女性。


到着。




そんなに嬉しいの〜。よかったね♪


さて、一旦下山し、富士塚の近くの高台(小さな公園)に母と向かいました。
その前に、門松のところで記念撮影。目が開けられないほど夕陽が眩しい。


夕陽で見えないけど、方角からしてあっちのほうが富士山のはず。

そこに集まって来た近所の人達に言われました。「とにかく30分待ってごらん」


待ったかいありました〜! 夕陽は、富士山の左肩に落ちました♪
江古田から西武池袋線に乗って石神井公園で下車。学生時代にアルバイトをしていた、駅前の書店へ寄ってみました。一応、変装のためマスクをし入店。何となくドキドキしながら、見つからないようにうろつき、なにげに自分の本なんか探してしまいます。店の奥でリストらしき書類に見入っている人がいる。当時、兄貴のように若かった店主が白髪頭になっていました。

もし「ご近所富士山」があったら、それをネタに何十年ぶりかの挨拶も悪くはない、なんて思いながら店内を探しました。でも、同じ+α新書で同日発売の他の本はあったけど、私のは見つかりませんでした。売れたのか、発注しなかったのか。元、トーハン(東販/書籍流通会社。講談社も大株主です)の社員だった店主のこと、発注には人一倍綿密に新刊リストに目を通します。もし注文する際に私の名前(を覚えていて)に気づいていたとしたら、ちょっと面白い再会にもなったはずですが。。。

この書店でバイトしながら(返品作業なんかも)本の流通のしくみや、面白さも知りました。雑誌の発売日を覚えたり、芥川賞、直木賞が発表されるとすぐ、作家の情報収集したり。「図書新聞」や「本の雑誌★」を眺めたり、お客がいない時には「遊歩大全」なんか読んでアウトドアに憧れたりして。。。楽しい現場でありました。

★ちなみに、WEB本の雑誌には「林カケ子の新刊番台」に「ご近所富士山の謎」も載ってます。ちょっとウレシイ♪

富士塚と関係ないことで長くなりました。石神井公園駅からバスに乗り、北を目指しました。親の家へ向かうためです。着いたところは、かつて友人たちから「練馬のチベット」とからかわれたあたり。昔はあまり交通の便がよくなかったもんで。今は住宅が増えてバス路線も多くなりました。



親の家で一泊し、翌日母と一緒にすぐ近くの八坂神社へ向かいました。正月は独特の清涼感があります。


それは、富士塚にも。登山口には背の高い竹が植えられ、門松が飾られていました。


猿に挨拶し、


登り始めの鈴原神社に供えられた鏡餅を見つけたり。


ふと見上げると、頂上には子供を抱き上げる人。子供は、下で待っている家族に手を振っているようでもあり、遠くの富士山に話しかけているようにも見えました。
夏とは違う。
冬の富士塚は、夏とは全く違う雰囲気をかもし出していました。


大山不動尊座像の鎮座する禊の滝は、枯れていました。

雪だるまのようにぷっくりした鏡餅が映え、そこは美しい神域です。


滝の少し手前にいたのが、「大日如来」と言われている仏像でした。
頭は欠けている。
富士塚ではよく首なし仏像を目にします。いや、富士塚に限らずですね。
廃仏毀釈にあったからですが、ちょっとしたディテールが目にとまりました。


組んだ足の指がくっきり。親指が小さいけど。
この大日如来、あまり意味のない場所にいますが、なぜでしょう。
「誰かが置いた」とのことですが、かなり昔からここにあるようです。


さて、登山道に戻ります。ふと、社殿の中を覗くと、参拝者がずら〜り。
いい絵が撮れました。
ここのお供え物はいつも立派な大根。昔からの特産、練馬大根ですね♪



山を仰ぐと、冬の日射しをたっぷり浴びた明るい姿。
夏ではこうはならない。木々が茂って山をすっかり包むから。
【ひんやり夏富士】と【ぽかぽか冬富士】が味わえる、江古田富士です。

ちょっと面白い参詣者がいました。




彼女は、たったひとりで、石碑や祠のすべてにひとつひとつ丁寧にお参りを
していました。たくさんの一円玉を握りしめ、一枚ずつお供えしては
手を合わせておりました。スタンプラリーならぬ、お参りラリーみたい。
でも、マイペースなその姿は、一巡礼者のように見えました。
子供が祈る無垢な姿には、なにか惹かれるものがありますね。


頂上は、一段高くなっていて、鳥居と奥宮があります。

両親に連れられた、幼い兄弟ふたりの微笑ましい姿。


体を直角に折り曲げてます。


頂上から見える富士塚の北側。「浅間湯」の高い煙突があります。
私の父がお気に入りだった銭湯です。内風呂があるのになぜ銭湯に行くの?
そう家族に言われながらも、散歩ついでにふらりと出かけてた。
ふふふ♪ 今の私には理解できますよ〜!
大泉富士に行く前にここがあったのでした!

プラットフォームから見える富士山つながり、ということで。


江古田富士は年3回のみ開放されます。年始めの登拝のチャンスは、できるかぎりお参りしています。西武池袋線江古田駅の真北にある神社は、駅からでも見えます。これは、池袋行きのプラットフォームからの眺めです。夏は木々の緑に覆われるため、冬だけしか見られませんが。


茅原浅間神社では、初詣と富士塚登拝はセットです。嬉しいですね〜。私は同じ町内で生まれました。何か縁を感じざるをえません。


午後2時近く。参詣者の列が一瞬途切れました。


拝殿の奥をごらん下さい。ガラスの向こうに富士塚が見えています。浅間神社の御神体をこうして拝するのはドラマチックな光景ですね。ここは富士塚に登れなくても、拝殿はいつも開かれていますから、こうして拝むことが可能です。


お参りを終えたら、拝殿の右奥にまわって登拝します。時間は3時までに!


江古田富士の記事は今まで何度も何度も書いているので、今回は初めてのことを書きます。これは、富士塚の鳥居をくぐってすぐのところ。登山道の始まりで迎えてくれる左右の猿たちの手前右側、大山講の人たちが拝んでいた大山不動尊像と禊の滝へ至る道です。ピンクに記したものは。。。

つづく。。。


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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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