▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
[137] [138] [139] [140] [141] [142] [143]

じ・つ・は………………………………………

数年前は下のようなかわいいお顔だったのに、
去年ふと見たら……なんかのっぺり???
え? 
顔が……け、削られているではないですか!!!

どうしたらこんな事故がおきるのでしょう。
あまりのショックに私はがっくり肩を落としました。
だって、この石像のどちらかが、私の知っている人の
おじいさまがモデルなのです!!!
せっかく撮った写真をあげようと思っていたのに。。。
そのうち、神社にわけを聞いてみたいと思います。

石碑に刻まれた「大先達」の文字に、おじいさまの
名前を確認して帰りました。

後ろから追いつこうと。。。高山病になりながら私はゼイゼイ頑張りました。
前を行くのはふたりの健脚な修行者。笠をくくり脚絆をつけ、しっかりした
足どりで頂きを目指す。

もしや、先達の方たちでは???

月夜の境内を見てみれば。。。



カメラに写ったのは、月光を受けて登山する修行者たち。



夜、神社に行ってはいけないって? 大丈夫。これは初詣。

初登山をしたのは、聖徳太子!と言われています。

仮にそうだとしても、厳密には自分の足で登ったんじゃないけどね。。。

黒駒にまたがり、お伴を連れてヒラリと空を飛んだそうな。これは絵になる!優雅です。

富士山八合目にある山小屋「太子館」にも、太子のお姿が額入りで飾られておりました。

最盛期には八百八講あったと言われる富士講も、今はほとんど解散しています。
存続している講も、講員の高齢化が進み、富士塚の管理もできず神社の片隅にひっそりしているのがわかります。

でも、ここの講はまだ活動している「らしい」。
手水のところに発見したのは「マネキ」と呼ばれる講の旗。新しそう!
富士登山をする時、みんな白装束だと誰が仲間がわかりません。そこで、それぞれ講紋を作ってシンボルとしたのです。たいてい大先達の名前をとったり、地名を入れたりしてます。
これは「山吉丸す御水講」といいます。(マルキチオミズコウ。吉は富士吉田の吉、すは砂村のす)

わたしも講紋を持っています。(笑)

砂町富士が移築したのは昭和36年。これは教育委員会によると昭和30年頃の写真なので、引っ越し前の姿ということになります。確かに田園地帯のようです。

もともと天保の時代にできた富士塚ですが、このあたりは土地が低く、水害によって何度も壊れたので、昭和に大がかりな移築をしたのです。お金もかかります。寄付をした人たちの名前が石碑に刻んであるのは納得です。

ちょっと大ぶりの富士塚を離れて見てみましょう。

これは江東区南砂、元八幡社にある【砂町富士】。プロフィール画像の背景にある塚の前面です。
「のぼってはいけません!」の看板も気にしない。だってこれは比較的凹凸がない塚で、とても危険とは思えない。社務所側の管理立場もあるでしょうが、まあ短時間ですし、何より「登ってこそ富士塚」ですもん。大人たちが登頂したのを見て、近所の子供たちも喜んで登って来ました。大丈夫、見ててあげるよ〜。(って、登り慣れてるわ……)

実はこれが全貌ではありません。向かって左側に宝永山がつくられています。かなり大きな塚です。高さは約5mだけど。それはこのあたりが田園地帯で余裕があったおかげでしょう。歌舞伎町の富士塚とはえらい違い。ちなみにこちらも30mほど移動したのです。

そう、「富士塚は動く」のだ!

かつては女人禁制の富士山でしたが、祀られているのは女の神様。
ご存じ、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)ですね。
大変美しいゴッデスです。それに強い!なんせ火の中で出産したんですから。
神話の話はおいおいに。

富士塚にこのお姿を見ることはほとんどありません。富士講の儀式では、ちゃあんと祭壇に祀られているのですが。これは文京区護国寺境内にある【音羽富士】にあったもの。胎内と呼ばれる洞窟をつくるのが富士塚の鉄則ですが、その中に石版がはめ込んであり、このお姿が刻まれてました。画像処理をして色もつけてありますが、実際はグレーなので、たいてい見のがしてしまいます。


カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
リンク
カテゴリー
最新CM
[03/20 芙蓉庵]
[03/08 masapi21]
[02/22 芙蓉庵]
[09/15 芙蓉庵]
[09/09 吉田 千秋]
[01/28 芙蓉庵]
[01/28 芙蓉庵]
[01/24 MASA]
[01/22 MASA]
[10/15 芙蓉庵]
[10/12 吉田 千秋]
[10/12 吉田 千秋]
[07/16 芙蓉庵]
[07/10 吉田 千秋]
[12/10 芙蓉庵]
[12/05 槇田きこり但人]
[06/22 nobuting]
[06/22 芙蓉庵]
[06/21 nobuting]
[03/14 芙蓉庵]
[03/11 武本Timothy]
[02/23 芙蓉庵]
[02/22 エバポリタン]
[09/06 芙蓉庵]
[09/04 ひさ]
最新TB
プロフィール
HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
…………………………………
富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

★★★★★★★★★★★★★
お問い合わせ、ご連絡は↓

y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m
(♡をoに◆をaに★を@に変えて
入力して下さい)

★★★★★★★★★★★★★

掲載の写真・イラスト・文章等の
無断使用・転載は御遠慮下さい

★★★★★★★★★★★★★
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
mountains