▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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高さ10cmでも立派なお社です。登拝すると中がよく拝めます。

登拝の最後はこんな光景です。「残り物に福があるかな〜♪」

御神籤といっても、今回のは「富士山占い」です。今日あなたに注ぐ富士山パワーはいくつかな?とね(笑)。「1富士」から「5富士」の5段階で表わしたクジ(メッセージつき)の中に、さらにアタリが出たらこんな福がついてきたのでした。

それにしてもみんな好きね〜♪おみくじ。

メタル富士は、一見奇妙です。どう見ても富士山の姿ではありません。外階段下の登山口から「サイン」を見ながら登ってきた人々は、一瞬キョトンとします。

でも、「さあさあ、ここが富士山だよ〜。ここに登れば富士山に登ったのと同じ御利益があるよ〜」の呼び込み(?)にフシギがりながらも、一瞬で富士塚マジックにかかります(笑)。
(先達役の私より、専属ガイド(友人)の話術のおかげです!)

彼の優しい説明で、子供達は興味津々。素直に登頂を始め、小さなお社に向かって手を合わせていました。

つづく。

長津田メタル富士は、ただの作品発表のつもりではありませんでした。

ギャラリーで見せる作品は、基本的に展示と鑑賞の関係です。でも、富士塚の本来の目的は、富士山として登るミニ富士です。もともと富士登山が困難な庶民に、身近でそれを実現させるための塚です。いつか作品でやってみたかったのがこの「登拝」でした。

今までの小さな富士塚オブジェでは、「自分が小さくなったイメージでそれによじ登る」ことは可能です。コンセプチュアル(概念的)アートとして「想像してみてね」とオーディエンスに強要することもできます。でも、やはり物足りなくなってしまいました。きっと、実際自分の足で富士塚取材を続けてきたからでしょう。

アートだけど、小さいけれど、作品に登る行為が伴うことができないか。アートとして造ったものであっても富士塚と同じ本質でありたい。ギャラリーに足を運ばないようなお年寄りや子供たちもが簡単に登れる作品が造りたいと。

彫刻家や造園家ならば、簡単に制作することが可能でしょう。でも私は絵画的な表現が出発だったので、物理的なことよりも、観念的な道のりだったのかもしれません。まあ、その迷い道も楽しめるんですが。

私が思う富士塚の本質とは、この写真(数年前の下谷坂本富士)のような姿、大人も子供も登拝する情景です。老若男女が登ることを楽しめることです。

なんと、メタル富士でこれに近い場面が見られました。ギャラリーでなく地域住民のためのフェスティバルの一環だった、というシチュエーションのおかげです。近所の子供たちがたくさん登ってくれました。いい機会を与えられた、と思いました。造形的なこと云々より、富士塚の本質を再確認させられたことが、私にとってとても大きな収穫になりました。

つづく。


長津田に富士が建つ!

この日、横浜市緑区にある長津田という町の、地区センター屋上にあやしい未来富士が飛来します。

いや、富士山に見えないような富士塚ですが、これもARTですから。。。
ボク石(溶岩)は使いません。土も盛りません。呪文もありません。でも、屋上にこんなのあってもいいじゃない?富士講ゆかりの土地ですから。昔そこに富士塚もあったのですから。きっと御本家の富士山も「パワー」を送ってくれますよ(笑)。

登山口は見つけてね。私はハッピ着て待ってます〜。登拝体験はお早く。お土産なくなっちゃうから。

長津田駅は
★渋谷から「東急田園都市線」で約30分。
★横浜から「JR横浜線」で約30分。
です。

これは富士山に関係ないですが。。。

同じく「旅」展の後期に展示されていた「熊野那智参詣曼荼羅」の一部、那智の滝であります。

那智の滝、那智大社のあたりは霊場です。参詣曼荼羅の典型としてひとつの宇宙観がこの絵には表現されているのですが、細部も凝っていて見飽きませんでした。

熊野参詣を勧める高野聖や熊野比丘尼たちの姿も興味深いですが、私はこの独特な表現に釘づけになりました。

滝の中に炎がある。。。

この意味は? 水しぶきが情念を持つと炎が立ち昇る??? う〜ん。ちょっと課題としておきます。でも霊場ならではの表現だと思うとワクワクしてきます♪

ちなみに、参詣曼荼羅は消耗品です。オリジナルは別として、写しは参詣を広める修験者や比丘尼たちが持ち歩いたそうです。

伊勢詣でや熊野詣でが民衆に定着したのは、地道な努力の末だったんですね〜。 

私はコンピュータゲームのたぐいは全く興味ないのですが、「ロールプレイングゲーム role-playing game」というのは知っています。

ロールとはrollやscroll(巻物)ではなくてrole(役割)です。つまり、役割を与えられた登場人物が仮想の世界で演じる(playする)わけです。概してその世界は、冒険に満ちているので、場面がどんどん変わるのですね。

それが昔ですと、絵巻物(picture scroll)という表現方法だったと言えるのではないでしょうか。

左手に持った巻物を机上に起き、右手でするするっと広げながら巻き取る。肩幅より少し長め、一定の間隔で「開きつつ巻く」動作を続けていくことで、登場人物はストーリーの中で旅をしたり事件に出くわすわけです。ちなみに絵巻物の長さは17mほどです。

で、この「一遍聖絵」は全12巻ありますが、富士山が出てくるのは6巻目。時宗の開祖である一遍上人の生涯を辿った多くの場面のうちのひとつであります。
鎌倉から京へ戻る途中、富士山の裾野を通り、富士川にさしかかるあたり。

よ〜く見ると、富士山の左麓には赤い鳥居があり、手前には野が広がっています。富士川では鰺坂(あじさか)入道の入水(じゅすい)場面。川の右側はまるで犀の河原です。富士山の側が浄土へと続く空間のように見えるのは思い過ぎでしょうか。


先月までやっていた「旅」展

催されていた三井記念美術館には5度訪れました。そのうち2度は中へ入らなかったので、正確には3度です。

最初は招待券で入り、狩野元信が描いたと言われる重要文化財「富士浅間曼荼羅図」をメインに観、次は熊野那智参詣曼荼羅等を味わい、3度目はこれ、国宝である「一遍聖絵 第六巻」を眺めに。

いやあ、行く旅に、いや度に発見の連続でありました。

つづく。


たいていひとつの富士塚について、20件近くの記事が書けるのですが、ついマニアックになってしまうので、これでも的をしぼって書いているつもりです。大泉富士に関しては、思い出中心。でも、古い画像を見てみたら……やはり発見もありました。

「経ケ嶽」の石碑です。
経ケ嶽は、この夏に行った「千葉の五井富士で初めて見た!」と思っていたけれど、大泉富士にもあったんだ〜と密かに喜んでしまいました。

教訓!!!富士塚を味わうには、3度は通え!
(大泉富士は限りなく行ってるんですけどね〜)

どうしても、昔の風景が目に浮かんできたので、再現してみました。

かつてはこんな感じです。埼玉県和光市の方角です。


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士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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