▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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目指す杜が待っている。

正面奥。線路を隔てて、高く伸びた茂みが、神社を被っています。

このワクワク感はたまりませーん。

東京都下や埼玉、千葉に多い、広い土地の「丘陵タイプ」富士塚は、
ボク石(溶岩)を積んだタイプと違い、古墳や崖を利用してあります。
ダイナミックな登山道ができていて、公園みたいで楽しいです。

千葉県松戸市にある【根本富士】は、この濃い緑の杜の中。
金山神社の境内にありました。

城跡にできた珍しい富士塚です。(根本城 1500年代末〜)

どこからどこまでが塚というのは、画像ではムリなので航空写真です。
行ってみて初めてそのよさがわかりました。

これから登る富士塚は、晴れた春の日の散策が最高です。

木々からもれる優しい光がそこを聖地に変えてしまった?

(左写真)小さなオブジェ 1999作 

(右写真)近藤富士の一角 2004作

地下に眠る大日如来の像がコレです。ちょいフシギな表情。

なぜか「浅草」の文字もあります。。。

忘れてました!

「近藤富士」つまり「目黒新富士」の地下にコレがあります。

平成3年に、地下式遺溝が発掘されました!
胎内の変わりじゃないかとも言われてます。
中からは、石の祠や御神体が出てきたそうです。
それは、まちがいなく富士講の信者によるもの。
発掘された遺溝は【新富士遺跡】と名づけられました。

富士塚のどこらへんで見つかったのかわかりませんが、
今は埋め戻されてます。。。

それにしても、彫って祠を造るなんて、いいセンスだと思いますね♪

ちょっと歴史のロマンですね〜。

ゾッとした話ですけど、実はホントのコト。

近藤重蔵が造った人造富士、通称「近藤富士」で一家皆殺しの
事件が起きました。

熱心な富士講信者の重蔵が富士塚を造り、町民が遊山に興じた。
それまでは平和でよかったけれど、ある時、隣人とのもつれが
発生したのでした。

隣に住む百姓半之助は、この山に参詣に来る人相手に蕎麦屋を
開いていました。売り上げの一部を重蔵に支払っていたのですが、
重蔵の留守中、土地の境界で諍いが起こりました。

その後、関係がこじれにこじれ、ついに重蔵の息子、富蔵がこの
一家5人を殺害してしまったのでした。

新田次郎の短編「近藤富士」に書かれています。画像はそれを収録
してある「六合目の仇討」のカバーです。
江戸時代の話ですけど、残念なできごとですね。

当時の山頂にあたる付近には、現在、高級マンションが建っているの
ですが(以前はKDDでした)、3年くらい前にビルができました。
部屋が売りに出された頃、購入に興味ある人たちによって、とある
掲示板にあれこれ情報交換の書き込みがありました。

「あそこはもともと盛り土をした山だから(江戸時代)地盤は良くない」
「古い用水路?」
「近藤富士」
「惨劇の舞台」
「江戸時代の事なんかみんな気にしてないんじゃない?」

なるほどなるほど。。。まあ、実際はとてもいいところですよー♪

この別所坂児童公園の端っこに、申し訳なさそうに肩寄せ合った石碑たち。

小御嶽の文字は美しいです。

目黒新富士と言ってますが、通称は【近藤富士】です。
近藤さんちの敷地に建てられた築山だからです。

文政2年(1819)、近藤重蔵という幕臣で学者の人物が、
「おそらく目黒富士をマネて」造ったのです。
麻布にある富士講のバックアップで。

新旧の目黒富士は、江戸の富士山として高田富士に次ぐ人気を博しました。

しかし、【近藤富士】で起こった刃傷事件は……。(つづく)


この丘陵に立って感じました。
富士山があっちから見ている。と。

霞んでいたのと、デカいマンションに遮られていたせいで、
富士山は見えなかったけれど、
このへんがまあ、この絵のあたりなのでしょう。

確かにいい眺めです。

階段をじっくり登ってきたところ。

切り開いた公園に出ました。おそらくここらへん?


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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
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女性
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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