▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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光の中からやって来た。。。

歩ける鳥居なんて「鳥居考」にも出てなかったぞ〜。



なんてね。

これは天地2cmにも満たない赤い枝珊瑚(イソバナ)で

作った鳥居です。

さっき完成した作品の「一部」に使いました。

"RED BONE-SHRINE"と名づけてます。

配置を考えながら、材料を置いて写真撮ったら

ストロボ起動で、ハレーションハレハレ!

鳥居が歩くなんてよくあることですが(ある意味、笑)。

作品は来月旅立ちます。あ、もちろんFUJIZZZ関連♪

ヨーロッパの人はどう思うんだろうか。。。


読破できないくせに、ついたくさん借りちゃいます。
日本一の浦安市立中央図書館の「奥書庫」には、すばらしい蔵書があります。

来月の面白い講座「関東地方の山岳信仰と講集団」(これとセットで
江古田富士の見学会も!)のために借りたものもありますが、
「ミロク信仰の研究」(何度借りるんだ!)の著者、宮田 登氏の
「江戸の小さな神々」が読みやすくて面白いです。

稲荷の普及、七福神、流行神について、都市と妖怪、etc.
もちろん富士講や他の講も。
いきなり「どんな土地にも霊はあるのだ」のフレーズには
にんまりしました。ふっふっふ。

あ、日本庭園の宇宙感もぐっときますね〜。



燃えていた。大きな炎だった。

山の端(やまのは)を探すほどの強い輝きだった。



噴火に脅えているわけではないけれど、

いつも心の隅にある、この光景。



火山なのだ。火山なのだ。

封印が解かれないともかぎらない。



優美な雪山に憧れてはいても、

常に畏怖の念を持ちつづける。

神格化されるのは、その怖れが

あるからだろう。





いいレンズで撮っていたら綺麗な光線が写ったでしょう。

これも「ダイヤモンド富士」と呼ぶそうです。

でも、どちらかというと「琥珀」のイメージ。



太古の時間は地球の歴史。深い何かを呼び覚ます。。。


******* ではツアー最後に。


お茶とお菓子でリラックスしたところで、せっかくなので本日のおさらいってことで。



富士塚ビギナーの方が多数いらしたので、極めてカンタンにですが富士塚についてのお話をさせていただきました。以下、その一部。



まず、富士塚バリエーションから。
今回登ったのはこの4タイプでした。

A
やはりこれが人気のようでしたね。登山が楽しい「流山富士」。
大きめの築山を作ってからボク石や石碑や植木を配したタイプです。

B
千葉県内陸部に多い、山のないタイプ。石碑がメインで、ちょっと
お墓のようですが。「馬橋富士」がそうでした。

C
「根本富士」は城跡を利用した富士塚。大きいので公園のよう。
古墳跡地にできた「駒込富士」なんかもこのタイプですね。

D
東京東部に多く、石を積み上げたシンプルなやつ。「松戸富士」。
石碑は立派にたくさんあるものの、登る愉しみは少ない。

※ 今回の4富士の分類はあくまでも近場で選んだバリエだけです。
  構造的にはもっとあります。それも後日アップいたします。



他、東京の庶民に親しまれている塚のスナップ2点。
現代に生きている塚の姿であります。(撮影はわたくし)



富士塚にあった石碑(講碑)に見られる各種講紋の一部。
江戸時代、八百八講あったとまで言われた多数の富士講ですから
富士登山で仲間を見失うこともあります。皆、白装束ですからね。
で、笠や講旗にこんな紋をつけて見分けるようにしたのです。



今回、馬橋富士にのみその残骸を確認できた「猿」の像。
なぜ猿が出てくるのかとか、ちょこっとお話しました。



コノハナ、コノハナと叫んでましたが、富士山の祭神の姿です。
いろいろ描かれていますが、これは私のお気に入り、北斎画。



こんな感じで、つたないレクチャーすんません。
(手にしているのは、富士講の開祖、長谷川角行の修行の図)
来月は、民俗学者の西海賢二氏の講座を受けてベンキョーしてきます。
あ、でも私はあくまでもビジュツ家としての活動なんで
あまり専門的にはならないと思いますけどね〜。

参加された方々、おつかれさまでした&ありがとう。
真南風のしかおるさん、興味深いお話を展開してくださった片野先生も
ありがとうございました!

またの機会に、別バージョンでの富士塚案内をいたしたいと思います。
予定しているのはミステリーツアー、東京や横浜の富士塚めぐり、etc.

ひぇ〜。富士塚ツアーのレポに1か月かかってしまいました。
でも番外編もなくもなく。。。(笑)

******* あたたかいものと甘いもの


また電車にふた駅分乗って、馬橋に戻りました。外のサインがこうして待っていました。



サイン越しに見えるのはJR馬橋駅のプラットフォームです。近いです。



熱いお茶と分厚い羊羹でほっと一息。季節限定の「高根羹」はステンドグラス風に撮ろうとしたのですが。。。でもきれいです。自分が食べたかったばかりにこれを選びました♪



眉間にシワ寄せながら人数分を切り分ける。。。数字にヨワイもんで。
しかし2cmの厚さなんて食べらるの〜?甘いよ〜。でも、それはそれ。

******* 陽のあたらない北側にあります


松戸在住で、ここ松戸神社をよく知る参加者の方もこの富士塚の存在は知らなかったようです。そうでしょうね、通常、社殿の裏などに行くことはないですからね〜。(ちなみに富士塚の隣のお稲荷さんはちょとコワイ。そこから先に行けません。まるで結界があるみたいでした〜)



富士塚はこんな感じで、陽があたりません。早い時間にはあたるはずですが。。。



「あ、また登り甲斐のない、ちっさな富士塚かぁ」と思われた皆さんに、塚の前で少々説明なぞして。







おひとりずつ登拝していただきました。







頂上の石碑に触れてもよし。撫でてもよし。



頂上と言っても、7,8段しかないのですが。。。



ここもおそらく移築か改築された塚だったと思われます。
石碑の配置にバラつきがあり、ナゾの作りでもあります。(詳しくは後日、ひとつずつアップの予定)

北風が身にしみてきたので、早めに切り上げてお茶会へと移動することにしました。ホントさっぶ〜!


******* いろんな神様がいる


それほど広くない境内に、たくさんの神社があります。
私たちは、坂川に沿って北の入り口から入りました。



図面の上部、ピンク色の楕円のところが富士塚です。浅間神社と言わずに富士嶽神社 と呼ばれます。



来年催される3年に一度の大祭の為の、神輿もここの神輿庫に大事に保存されています。



12月のある日、保存会の人たちと神官たちが、定期的な神輿の点検を念入りにしていました。

******* 狭いが広い(?)松戸神社




冬至は過ぎたものの、まだ日は早く落ちます。
これから富士塚の場所をお教えしますので、松戸神社本殿へのお詣りを済まれた方は、私と一緒にいらして下さいね。



空がアオ〜〜〜イ!



ところで、この神社は。。。

******* 宿場町 松戸


JR松戸駅をはさんで、根本富士のある金山神社からほぼ線路に沿って南下します。



駅のまわりは繁華街。大学だってある。



伊勢丹の近くに坂川という小川(水路っぽい)が流れています。
この川に沿って歩けばこのあたりで一番馴染みのある「松戸神社」に到着します。



松戸はかつての宿場町。古地図からは当時の穏やかさと賑やかさが想像できます。
「御嶽大権現」というのが現在の「松戸神社」です。
宿場ということは、人が行き交い経済や文化の交流があったということであります。



松戸神社の脇の入り口から入りましょう。
******* 迷子になりながら?


参加者の皆さんは、富士塚ビギナーばかりではありません。マニアの方や個別に探索したい方もいましたので、一旦山頂にて解散し自由時間を取りました。



私が連れ回した人達は、二重三重に入り組む登山道を歩くことになりました。私もちょっと迷って同じ道に出たりしましたが(笑)。。。



小御嶽神社(画像をコントラスト効かせてみたら、あらら、左上に「ハート」の空が!)を拝んだり、



富士塚には珍しい妙見(みょうげん)神社の前を通ったり、



皆でおかしがっているのは。。。



「実はこの陸橋の下が登山道の始まりなんです」
「ありゃ。これは『トマソン』に投稿せねば!」
橋の上に金山神社が鎮座しとります。



てなことで笑いながら歩いていたら、集合時間となりました。あれ?人数がひとり……足りない?多い?



どうも狛犬も頭数に入れてたみたい。点呼を取ったら数が合いました。では、次へ向かって出発!



来た道と違うルートを取り、富士塚の南西斜面を臨みます。ああ、ここも建築が始まってました。流山富士でもそうでしたが、ちょっと見ないうちに富士塚の隣接地はこうして富士塚の形が見えにくくなっていきます。私が「富士塚が保存されても景観は保存が難しいから、なるべく早く見に行ってほしい」と言う理由がこれです。悲しい〜。



富士塚のあった根本城跡の裾には「岩山稲荷」もあります。
「これも富士塚?」と参加者の方たち。
ほら、小山を見ると富士塚に見えてきたでしょう?(笑)


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士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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