▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
豊田本富士レポの途中でしたが、
新しい年が明けましたので、しばし中断。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 昨年はいろいろ忙しく、特に新刊本の執筆に尽力していたので、 ブログが滞り気味でしたがようやく。。。手を離れつつあります。 本は、今月末に出ます♪(詳細はまた追って徐々に) これからまたブログをちょこちょこ書いていきたいと思います。 だって、ネタは山ほどあるんだから。 とりあえず、新年の画像から。 元旦の大泉富士です。オトナたちがわらわらと登ってます。 こんなにオトナばかりなのは珍しい。 塚にある神社(鈴原神社とか)に供えられてあった餅。 木皿にあるのがよくわからないけど、どうやらそれも餅? 興奮気味にカメラのシャッターを押すファミリーたち。 撮ったり撮られたりの大家族でした。 頂上から南西の方角、木々の向こうに富士山が夕陽をあびています。 富士山を意識したら、フシギな写真が撮れました。 中央の、グリーンの光が眩しいです。 西側斜面から下山したら、雲切不動の石碑が 夕陽に光っていました。明治7年の古い碑です。 左下に刻まれた文字は、丸瀧講の名。 大泉富士は丸吉講ですが、 ここから近い白子富士を造ったのが丸瀧講。 かつて、講同士の交流は頻繁にありました。 大泉富士の山開きでも、講員が覚えていました。 「昔はね、白装束でよそから歩いて来たもんです」 2日の夕暮れ。大泉富士のすぐ西側の公園から見た光景です。 私はこのブルーを「宇宙色」と呼んでいます。 この発色で、この透明感。もはやただの空ではない。 地球という天体に、孤高にそびえる富士山は、 遥か遠くの宇宙空間からも認知されているでしょう。 そして成人の日、 浦安でも美しいシルエットが見えました。 場所は堀江ドック。旧江戸川を挟んで、西を向く。 この時期夕陽はどのへんに落ちるのだろうか。 (たぶん、富士山の左側だと思いますが) ダイヤモンド富士に疎い私もさすがに気になります。 浦安では、富士山と夕陽の位置で、季節を感じたそうです。 富士山の左側に落ちる太陽が、しばらくすると右側に落ちる。 それを「富士戻り」と言って。
富士塚の頂上にまた小さな富士塚が!?
拝殿の奥にある本殿をボク石で固めたため、そう見えるのです。 そして、その後ろにあるのが火口です。 お穴と呼ばれるこの火口は、初山祭りのときには、賽銭が投げ込まれます。 本物の富士山の火口も、昔から賽銭を投げ入れる巨大な賽銭箱でした。 だから、これも「れっきとした」ミニチュアなのです。 中から見ればこんな感じ↓ 頂上にはいくつも石碑がありますが、 これは、よく見かける富士山型ですね。 熊野堂富士にもあったし、目黒元富士にもあります。 というか、このシェイプはよくあります。 下山道は裏側にちゃんとあります。 「く」の字に折れ曲がっている踊り場には、石祠があります。 小御嶽かと思われますが、台座に刻まれた文字を見て一瞬ビックリしました。 砂村だって〜!? ここの山吉講の兄弟講、江東区砂町(砂村)の山吉講(お水講)から寄進されたか? と思ったのですが、川越にも砂村がありました。 そしてそのまま下山すると、 広くゆるやかな道をたどり、 下界に戻りました。 登山道に戻って来ます。これはイイ! 登って降りるという行為は、シンプルながらも、ある意味哲学的です。 登るは「挑む」「願う」「上を向く」。そこには向上心が宿っている。 そして下りるは「完結する」「自分を見つめる」「次の進路を目指す」こと。 そうそう。 富士塚を、イサムノグチは知っていただろうか、と思うことがあります。 私の敬愛するイサムノグチは、 いくつもの素晴らしいノボリモノを残しました。 彼は、遊具(滑り台)として使える作品について語っています。 「僕の作品は子どものお尻で磨かれて完成するんだ」 富士塚も似ています。富士塚は、登って下りて完結するのですから。
川越の富士塚はちょいとフシギ。
川越というか、雀ノ森富士とここの富士塚の特徴なのですが。 塚全体の頂上に、さらに尖った塚があります。 正確には、奥宮をボク石で囲んだ姿が小さな富士塚に見える、 ってことだけど。その二重構造が愉快で◎。 社の左右には、 ペアの猿像が笑ってます。 烏帽子をかぶり、御幣を掲げる♂猿と、神楽鈴を振る♀猿です。 烏帽子猿は、昔の猿回しの猿の典型的な姿ではありますが、 もともと、山王信仰の神使としての猿のイデタチ。 神使と書いて「まさる」と読むそうです。魔が去るってゴロ合わせね。 富士山信仰は、庚申信仰だけでなく山王信仰も混ざったという証拠です。 一方、鈴鉾を持つ♀猿は、まるで角隠しをかぶった花嫁みたい。 たぶん手ぬぐいを頭に乗せて、吉原かぶりしているのでしょう。 つづく。。。
富士塚には、平地に盛り土して造ったもの、土地の傾斜を利用したもの、
もともとあった古墳などの塚を転用したものなどがありますが、 川越市富士見町にある仙波富士は、古墳だったそうです。 ここは、毎年7月13日に初山祭りでにぎわうお富士さん。 参道(登山道)の裾には、 ヤマキチ講の水盤がありました。古いです。 古くてイイ感じの浅間神社の社殿。 ああ、こんな奉納品が♪ ステキですね〜。 無人の拝殿で時折目にする、地元の方からのささやかなお供えもの。 ぐっときますよ。 後ろを振り返ると、 急な石段が。初山祭りでは、ここに人々が行列を作るのです。 初山祭りは東京にはなく、このブログ内では栃木と群馬の初山レポを 書きましたが、実は埼玉が一番多いです。 つづく。。。
昨年のお山開きは、CSテレビ、ワンダーJAPAN TV #9東京の富士塚の取材でレポした十条富士です。
例年と同じ、十条っ子で盛り上がるお富士さん。 今年はどんな様子だろうか、と思いながら訪れました。 実は、ここ数年、塚の面する岩槻街道の拡張のため、 十条富士の取り壊し問題で気をもんでいたのです。 この塚が、左(道路側から)半分削られるしまうのは、正直、痛々しい。 今年が塚の見納めか、と内心フクザツでありました。 砂町富士の直会でいただいた、お酒の酔いがようやく醒めた頃、 講元と世話役から、ゆっくりお話を伺うことができました。 場所は塚の西側に隣接する集会所の座敷。講員の控え室です。 「昨年はお騒がせしました。いきなりですが、例の問題は?」 「お富士さんは存続です。お祭りも変わりませんよ。」 「えっ? それはいったい。。。?」 結論からいうと、 塚は、数メートルの移築ですむということでした。 道路拡張のため、塚は削られるけれど、 その分、集会所の建物と合体するという計画があります。 つまり、塚全体を西に数メートル移築し、頂上の奥宮も 集会所建物の上部に乗り上げる、というわけです。 私はひそかに安堵しました。 姿を少し変えることになりますが、塚の移築ですめば最小の ダメージになるのです。 時代の流れには逆らえないけど、富士塚の存続にいくばくかの 創意工夫があれば、私個人としてはとても嬉しいことなので。 集会所の外階段から撮った写真です。 塚の上部は、3月の大地震にも耐えた金属補強が健在でした。 なんだかんだ言っても、今を生きる人が一番大事。 今を大切にすることが未来につながることだから。 そう思えば、カタチを変えることくらい大したことじゃあない。 工夫をほどこすかぎり、きっと先人の想いは消えナイ! そう思いながら、十条を後にしたのでした。 ちなみに、ひとつ前の砂町富士も、 昨年には取り壊しの計画があったのです。 毎年、いろいろ学ばせてくれる富士塚なのです。
富士塚の麓に里宮があります。
そこで元八幡の宮司による祝詞奏上の後、富士講による玉串奉奠がありました。 私もしっかりお参りさせていただいて。 朝の涼しい光の中、静かに流れる儀式のとき。 富士塚の頂上にお供えしていた鏡餅。朝つきたてのおいしいお餅♪ 浅間嶽大日如来の石碑は富士山の方角です。 直会では、お寿司やお酒をいただきました。おいしかった〜。 ごちそうさまでした! 20代の青年もいる若い講員たち。実は江東区区長も富士講です♪ 皆様お世話になりました。いつか富士登山お供いたします。
もう3か月半も経ってしまいましたが、
今年行ったお山開きのレポその1。 新しく染め抜いたマネキがまぶしい〜!! 江東区の元八幡、砂町富士の開山式は、朝10時から。 講の方々が集まって来ました。 ここの富士講は、通称「お水講」。新しい講元はプチ飲み友達ですっ。 酒豪でなければ講員になれないとかなれるとか(笑)。 つづく。 |
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プロフィール
HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
………………………………… 富士山に登りたくても登れな い人たちの為に、江戸時代に 関東各地に造られた「人造富 士山」のこと▲です。富士山 を信仰する▲▲▲富士講によ るもので▲▲▲▲▲したが、 地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富 士山が出来たことで、多くの 人が登山でき、大流行しまし た。民衆のパワーですね♪♪ 富士山の溶岩をのせ、一合目 から頂上まで登れるようにな っています。意外なところに ひっそりたたずんでますよ。 ………………………………… ▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼ ………………………………… 美しい作品も好きだけど、コ ンセプトありきで表現するこ とに喜びを感じるビジュツ家。 表現形態はこだわりません。 現在、富士塚のコンセプトに インスパイアされ、色々な媒 体で表現。著書の【ご近所富 士山の謎】【富士塚ゆる散歩】 も、私にとっては作品です。 なぜ富士塚か……それは、海 外生活での体験から。詳しく は本のあとがきに記してあり ます。 ★★★★★★★★★★★★★ お問い合わせ、ご連絡は↓ y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m (♡をoに◆をaに★を@に変えて 入力して下さい) ★★★★★★★★★★★★★ 掲載の写真・イラスト・文章等の 無断使用・転載は御遠慮下さい ★★★★★★★★★★★★★
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