▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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そういうあたりまえのことを軸に、私は「創る」ことにこだわってきました。
どうせ形がなくなるのに創るって? それも美術家だというのに?

一見、相反することのように思えるかもしれませんが、そうではありません。
多くの人は「残したいから創る」「見せたいから描く」。
それは自然なことです。
また、退色したり破損してしまった過去の作品を保存のために、
修復、復元したりすることも大事なことであります。

でも、もっと意味のあることは「創る行為」そのものです。

クリエイティビティーは、人間に与えられた素晴らしいギフトです。
芸術家でなくても誰にでも備わっているもの。

「ある日突然、もの創りを始めたくなった」
「特定のイメージがわいてきたので、それをカタチにしたくなった」
それもクリエイティビティーの根本。
表現方法がどんなであれ、その行為はとても尊いことなのだと思います。
人間として。ポジティブなアクションとして。

そう思うようになってから、私は作品を残すことよりも、
消えてもいいから「創る行為」を尊重することになりました。
インスタレーションやパフォーマンスはその延長上です。
それらは、一過性の創造行為であっても意味あることです。

ですから富士塚に関して言えば、塚を造ったという行為や、何度取り壊されてもまた造るという信念、これらに私は着目しているのです。もちろん富士塚は信仰心ゆえの歴史的遺物で、そこに芸術的価値を求めているわけではありませんが、私にとっては充分アーティスティックな魅力を放つ存在です。日本では、芸術とはこういうもの、としか教えられないので、理解に困難かもしれないですが、クリエイティビティーの豊かさは、アートにも通じるものなのです。(もちろん、富士塚には後世に残ってほしいと願うのですが、縮小されようが、変形されようが、充分評価するのはその点です)私が富士塚に魅力を感じるのは、コンセプト性を持った作品創りを目指しているからなのでしょうけどね。

話が違う方向に走り出しそうなので、この先はまた機会のある時に(笑)。

前置きが長すぎましたが、今回書きたかったのはこれ。
ポラロイドで撮る「トラベリング・フジ」シリーズです。

旅は道連れ 1
旅は道連れ 2
旅は道連れ 3

実は、このシリーズはしばらく中断していました。理由のひとつは、新しい土地に旅に出られなかったこと。もうひとつは、Polaroid社がフィルムの製造中止をしたことです。

俗に「ポラ」と言うとインスタントカメラ全般のイメージを持たれますが、私はPolaroid社のポラロイドフィルムの正方形タイプにこだわっています。フレームが縦でも横でも連結作品になりやすいからです。(結局、「トラベリング・フジ」では、見栄えを重視しすべて横位置にしたのですが)

ポラロイドを使うということは、撮影課程で難しいこともありました。かつて、フィルムがなくなりかけた旅先の石垣島で、フィルムを買おうと探しましたが、離島の写真店では扱っておらず、途方にくれました。幸運なことに、現地の写真家からフィルムをいただけることになりました。でも残念ながら、彼の持っていたのがフジのフィルムだったので、私のカメラには使えませんでした。

最近、Polaroid社からの復刻が噂されていますが、私の機種に合うのが出るとは限らない。この先どうなるかわからないけれど、数年前に買ったフィルムのストックを使って、また撮ってみたくなりました。もちろん、すべて使用期限切れ。色が出るのか出ないのか。



残念!やはりこれ以上色は出ませんでした。ポラに保存の目的はないですからね。でも、それも受けとめるのが私流。時間経過もひとつの結果です。他の方法で生かせばいい。



せっかくデジタル修正のできる時代ですから、アナログとデジタルの組み合わせだってよいのだ。一旦褪せたものに手を加えてみました。今後、違う展開で新しいシリーズを始めるかも?

金箔富士を持って立つのは、鳩森八幡の宮司、Hさま。
「面白いことやってるんだね〜。来年も、開山式にいらっしゃい」

「はい。6月3日ね♪」



私のカメラは1200si。
昔、写真家の友人から一時期借りてたやつはよかったな〜♪ 金属本体に褐色革貼りでした。
ひとつ前のカフェを、富士塚から見た図。



下練馬宿は、川越街道にある宿場のひとつとして人の往来が多かった場所。富士塚のある浅間神社とカフェの間の道が、旧川越街道です。北一商店街がその街道です。



下練馬富士。こんな猿に迎えられます。正月過ぎには頂上の奥宮にお供えが見られることでしょう。

以前にも少しずつ書いてましたが。。。
ガーゴイルのいる富士塚
このちょいグロさが
welcome to fujizzz
仰天の発見
ほか
ある富士塚を眺めながらお茶ができるカフェです。



窓越しに神社と富士塚が見えます。
私のカメラではとてもこんなに鮮明に撮れなかったので、
カメラマンさんにお願いして撮ってもらいました。

さてここはどこでしょうか? ヒントは旧宿場町。
といっても富士塚の多くは宿場町にありますけどね♪
田代 博先生の新しい本「今日はなんの日、富士山の日」が届きました。
本日付けの刊行です♪ 新日本出版社より1600円。

とにかくもりだくさんで、楽しくわかるのが有り難い。



中身をそのまま出すわけにいかないので、
↓小さく変えて紹介。(こんな色ではありません)




豊富なデータや情報、そして御自身の足で取材されたたくさんのことで溢れています。そしてやはり専門の地形のこととなると、うなります。コラムも多く多角的に富士山紹介がされてます。(富士塚や私の本にもふれられてます)
1章、2章〜ではなく1合目、2合目〜に富士山愛を感じますね♪

これからじっくり楽しみです♪ 今日も富士山の日ですね〜。
ありがとうございました。
富士塚をまわったり、原稿を書いたりするのも嬉しいことですが、やはり私にとって、手を動かすのがいちばん喜びの時です。無条件に楽しい♪











先日、富士塚を通して御縁のあった方が御結婚されたので、お祝いに小作品をお贈りしました。まあ、私の自己満足なんですけどね〜。ものを創ることはポジティブな行為ですから、よきメッセージは届いたはず。

金箔富士の中には、ハート型の溶岩をしのばせて♡



トスされて宙を舞うブーケ。投げた新婦は、富士山に大変御縁があり富士山の神様に守られています。受け取った方にもきっと富士山の御利益が♪

パーティーでは、お世話になった方々、巡礼(?)ペインター、スリバチストらの知人にも再会しました。スリバチ学会に関してはまたの機会に(笑)。
「今年は22日だよ〜。来るかい?」



清瀬市中里のM様から、嬉しいお電話をいただきました♪
中里富士の星祭りのお知らせでした。

とってもとってもありがたく、すっごくすっごく行きたかったけど、都合がつかず今回は断念!

「善星皆来 悪星退散」

そう唱えながら、富士塚で行なわれる星祭りは、冬至の日の行事です。清々しい朝の木漏れ日の中で、素晴らしい時間が流れます。

朝9時、塚の清掃から始まります。もし、お手伝いしたら、頂上での拝みやお焚き上げ(富士山型に積むお線香で)を見学させていただけるかもしれません。

御興味ある方は、朝お出かけになって講の方にお話してみてはいかがでしょう? 登山道からでも充分。心に滲みる冬至の日になると思います。(直会には参加できませんが)

昨年の様子は↓
星祭り1 星祭り2 星祭り3 星祭り4 星祭り5

「善星皆来 悪星退散」

再放送のプラネットアースを連夜観ています。(本放送も観たけど、いい番組でついつい観ちゃう。緒方拳さんが懐かしい)
富士山を思いながらも、地球と天体と宇宙を感じるのは、冬至が近くなったからかな。
本当に今年は御縁に感謝する年でした♪
貴重な資料を送ってくださったり、人を紹介してくださったり、励ましてくださったり。。。本を出していなかったら知り合えなかった方たちです。有り難いことです。

このブログを見ることができない方も多く、そんな方たちとはお手紙でやりとりをしています。できるかぎり速やかにお返事を書いていますが、ここ3か月お返事を出さなかった方があります。

その方とはもう10回以上のお便りをしておりましたが、あるきっかけで書かずにいました。私に余裕がなかったこともそうですが、その方が眼の手術をされ、しばらく手紙を読むことができなかったからです。

でも、何かお守りを差し上げたいと思い、眼に関する御守がどこで手に入るか探していました。

簡単に見つかると思ったのに、意外と難しかった。遠方に出かける時間もなく、取り寄せるのも気がひけて。そしてとうとう3か月も経ってしまいました。

ところが、先日、東京で手に入るとわかり、出かけてきました。おそらく眼はすでに快方に向かっているでしょうが、気持ちだけでもお伝えしようと。



実はその日、分単位で動くほど時間がなく(今もそうです。笑)出かけるべきか、ぎりぎりまで悩んでいたのですが、



こんな絵馬に出会えると知り、背中を押されたように家を飛び出しました。もちろん、その方の眼病平癒祈願が目的でしたが、この意匠にぐっときたのは確かです。

絵馬には以前から興味があり(富士山絵馬もそうですが。古い絵馬の面白さは別の機会に書くとして)、この左右対称の「め」の文字は以前本で知り、気になっていました。

本堂の入口には、何枚もの絵馬が置かれていました。住職による御祈祷を待つものでした。すでに夕刻でしたから、その光景はとても印象的でした。

本堂内は暗く、遠く正面に佇む御本尊のまわりだけが金色に輝いていました。人の心を落ち着かせる陰影と空間に、私もようやく心が鎮まりました。

あたりはだんだん暗くなり、色のあるのは御本尊と原色鮮やかな「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」「めめ」の絵馬。

眼を煩っている人たちの想いを薬師如来が聞き入れているような光景に、しばし見入ってしまいました。

御本尊は薬師瑠璃光如来。背に如意輪観音がいる二仏一体の秘仏なので、私が見ていたのは御前立ちのお薬師様ですが、来年はその秘仏の12年に一度の御開帳があるので訪れたい。中野区の新井薬師です。

ところで、ここに呼ばれたのはもうひとつあったようです。



不動明王にはよく呼ばれる気がします。見ると出世垢離とある。俗に言う出世欲という言葉、これにはあまりいいイメージはありませんが、世に出ることを出世と言うなら出世欲も悪いことではありませんね。私の願いも叶いますように♪
こんな富士塚が、多摩地区にあります。



清瀬市の中里富士とは違う、もうひとつの火祭りのある場所です。



測量図はこんな感じ。上のイラストの位置に照らし合わせて見ると面白い。



お焚き上げのタイミングに合わせて余興もあるそうな。

富士塚の詳細はしばらく伏せておきましょう(笑)。火祭り前に訪れることになると思いますから。

これらは、ある読者の方から送られてきた資料です(色加工は私)。本当に有り難い。このように、今年はいろんな方が情報をくださり、お誘いも多かった素晴らしい年でしたのに、取材やツアーで忙殺され、新しい富士塚に行くチャンスがあまりありませんでした。でも来年はきっと!
10日の「ブラタモリ」は品川特集でした。いきなり品川富士に登るタモリさんから始まったのに、富士塚のことには全くふれずでしたね〜。富士塚ファンは肩すかしをくらったようですが、私は何となくわかっていました。というのは、タモリさんは古地図と地形に興味あるので、高いものには食指が動かないだろうと思っていたから。

実は、事前に番組関係者から「タモさん品川富士に登ったんですよ!」と情報が入っていたので、かすかな期待はあったのですが。。。

ウラ話ついでに、ちょこっと。もう時効ですよね(笑)。



9月に「富士塚熱中人」として「熱中時間」に私が出演した際のスナップです。

品川富士の頂上では、数十キロのウエイトをつけたクレーン使用の撮影がありました。品川富士はほぼ絶壁。登山道を撮影するには、こんなことも必要となるのでした。



こちらは斜面の寄りを撮っているスナップ。炎天下、全員汗だくだったのです(笑)。お疲れさまでした。
堀江富士は、典型的なコニーデ型。



銀杏の葉を背景に、シルエットが美しい。斜面を登る石像は山玉講の先達たち。知人のお祖父さんを含む、実在の人物です。



反時計まわりに歩くと、小御嶽の傍に育った雑草が緑鮮やかでした。



真裏にある、大澤くずれに落ち葉がたまっていました。



この富士塚はボク石は少なく、丸石と角石が多く使われています。特徴は頂上付近。カーブをつけるために、角石を横に配して留めてあります。現在は登拝禁止となり、竹垣に覆われていますが、以前はよく登っていました。頂上は平坦なセメント固めで、人ひとりが座れるくらい。確か、直径数センチの穴があり、細めの鉄柱でも埋まっていた痕跡のようでした。一度、改築されているはず。この塚の歴史を知りたいところです。



落ち葉に埋まっても塚の形は健在です。大谷石もかなり使われているのが特徴です。ミソの部分が風化して凹んでいます。


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HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
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女性
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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