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▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
貞秀の地図の正確さは、「空飛ぶ絵師」の異名が表わすように本当に空から見下ろしたのではないかと思えるほどですが、地上の人々の描写も見事なことから、低空飛行をする鳥の目をも持ち合わせている。つまり、高度を自在に操るようなユニークな視点が特徴です。 一般的に知られているのは、↓この類いの絵や、 富士山に関しては、↓ なんかがありますが、私が貞秀を気に入っているのは、絵のうまさや地図の正確さよりも、「発想の大胆さ」と「抽象的な側面」を持っている点です。 先の立体作品『富士山真景全図』にグッときて、いろいろ調べていたら、こんなものに出くわしました。 『甲斐國全図』です。富士山を含めた山々がぐるりとまわり込み、とても面白い作品になっています。地図でありながら、まるで半抽象のコラージュのよう。やはりこの人の感性はすごいと思います。 もっと調べたら、なんと地球まで描いておりました。 『萬國地球分圖』 余談ですが、『富士山真景全図』に関していろいろお聞きしようと、神奈川県立歴史博物館の学芸員の方にお会いした時、開口一番、逆に聞かれたことがあります。 「貞秀が上空からの絵を描いたのはとても不思議なんですが、絵を描く側としては、どのようにお思いでしょうか?」 私は曖昧に答えましたが、密かに頭をよぎったことは。。。 「本当に飛んだのだ」ということ。もちろん「意識」を飛ばしたという意味ですが。ちょっとオカルティックに聞こえてしまいますが、表現者にとってはこれは可能なのです。極限まで集中すると、意識は飛ばせる。そして、見て来たものを再現すればいいのです。ある種の超能力でしょう。私もちょっとあるかもね?(笑)2度ほど飛んだ経験ありますから。。。(笑)
2つ前の五雲亭貞秀作『富士山真景全図』のつづきです。
仕掛けのある胎内の部分。(作者名は「玉蘭斎貞秀」) これを見て思い出すのは。。。 『富士山胎内巡之図』。 富士講に関する本にしばしば登場しています。「富士講の歴史」(岩科小一郎著)の中では、この図の作者名を、玉蘭斎貞秀と紹介していますが、実際、絵をよく見ると「五雲亭貞秀」の文字が読めます。 五雲亭貞秀・玉蘭斎貞秀・玉雲斎貞秀・歌川貞秀と、いくつもの号を持っていた貞秀は、さらにもうひとつの名がありました。地図作家名の場合は『橋本玉蘭斎』という名でした。 (ちなみに、貞秀の本名は「橋本兼次郎」です) 地理的題材を多く用いた浮世絵師でした。 富士登山も実際にしていて、嘉永年間に5〜6回登ったことがわかっています。富士山絵に、風が心地よかった等、書いています。 それにしては、富士山信仰の描写が多い。この人も富士講に入っていたのでしょうか。それとも、制作のため登山するうちに、富士講と交流を持ったのでしょうか。 博物館の学芸員にたずねたら、「そこまではわかりませんが、それほど当時は富士山信仰が一般的だったのでしょうね」。 個人的に登山そのものが好きだったのかもしれません。学芸員さん個人所有の資料『橋本玉蘭識』を見せていただきましたところ、登山のスケッチや記録が細かくて、大変興味深かったです。 いずれにしろ、この『富士山真景全図』は、富士山信仰の信者のために制作したと思われます。版画ですから数多く刷って、配ったのでしょう。実物は、旧家から博物館に寄贈されたものですが、よくもまあ立体にせず、平面のままで保管していたなあ、と思いました。 つづく。。。
貞秀について書いている途中ですが、割り込み記事です。
本日、新宿歴史博物館の展示予告がようやくアップされました。 「富士講の世界」 9月5日からです。ぜひ行ってみましょう〜! (2月の首都圏ネットワークの際、博物館から「番組内でどうしても告知してほしい」と言われたそうですので、楽しみにしておりました) くわしくはコチラのHPから
この富士山の頂上は、こんな風に組み立てましたが、
五雲亭貞秀が描いた「富士山真景全図」のオリジナルは、このように、 頂上の詳細な部分が「起し絵」となって、平面の絵に接着されています。中心の、「内院」と呼ばれる火口には、食行身禄の残した歌「ふじのやま のぼりてみれば なにもなし よきもあしきも わがこころなり」が書かれています。 レプリカでは、その部分は畳んで撮影されているので、しかたなく私は、白い部分を切り取り、各嶽の部分を適宜にカットして内側に折り込んだのでした。 しかしながら、細部の名称を知ったからには、オリジナルのように再現して組み立てたいと思うのは、私だけではないでしょう。実物は「神奈川県立歴史博物館」の所蔵ながら非公開作品なので、なかなか目にすることはありませんが、いつか展示される際には(学芸員の方から連絡をいただけるとの由)、ブログにてお知らせいたします。 さて、もうひとつのトリックです。 本体と別に、約10×5cmの横長の その部分をめくると下に出てくるのが、 これです。富士山麓にある洞窟、つまり胎内であります。 「土中胎内之図」とあり、胎内入口や、内部で腹ばいになって巡る人々が描かれています。 富士講に興味ある方は、もうピンときたことでしょう。この胎内の図、どこかで見たことがありますね? つづく。。。
五雲亭貞秀のことを詳しく書く前に、この作品「富士山真景全図」に迫ります。
これは、ペーパークラフトになるレプリカですが、 実物は、一辺が約1m。嘉永初期に描かれました。富士山を上空から描いたものです。大変正確で、計算によると600〜700mくらい上から見たとおりらしいです。この人は、これだけでなく、数々の作品でこの類いのものを残しているので、「空飛ぶ絵師」と呼ばれたりします。 「富士山を上空から描いたもの」と言ったら「あれ?宝暦11年(1761)に描いた、池 大雅(いけのたいが)★の『富士全図』があるじゃないか」と思われるかもしれませんが、貞秀の『富士山真景全図』は、立体に組み立てることを考えて描かれたものですから、計算ずくに描写されています。 ★池 大雅(いけのたいが)の『富士全図』と、後年それを模写した富岡鉄斎の『富士山絶頂之図』に関しては後で。 五雲亭貞秀の『富士山真景全図』が、それらと全く違うのは、ただの富士登山道の姿を描いたものでなく、富士山信仰(のため)の作品になっているからです。例えばこのように、 白地の三角部分があります。そこには、書行藤佛(長谷川角行)と食行身禄のふたり、及び、富士行者の姿が描かれています。行者たちは、登山/中道/胎内/等、それぞれの場所によって変わる、着衣の説明つきです。また、富士吉田の火祭の大松明まである。 白い部分を切って左右を貼り合わせると。。。 大沢谷から鳴沢までができあがります。そこから反時計まわりに見ると、 「大宮口」(富士宮口)の登山道が克明に描かれ、 宝永山はこんな感じ。 さらに、「須山口」「スハシリ」「吉田口」の文字と共に、詳しい描写が。名所岩もあるし、ムロ(石室)の位置まで。 特に、吉田口は細かくて「馬カヘシ」「スヽ原(=鈴原神社)」「小ムロ仙元(=小室浅間)」とか、「コレヨリ女人キンセイ」も書いてあるし「コサ石仙元(=御座石浅間)」「經カタケ(=経ガ嶽)」「泉タキ」「エホシイワ」「カメイワ」もあります。 でも、まだまだこんなものではありません♪ つづく。。。
先月、「五雲亭貞秀」のことを書くと予告しました。
満を持して書くことにします。 五雲亭貞秀という絵師、別の画号を歌川貞秀と言いました。 生きていたのは、1807(文化4)年〜1879(明治12)年頃。 下総国(千葉県)東葛飾の生まれです。 今年は横浜開港150周年にあたり、横浜の絵を数多く残す貞秀の作品は、 各地で目にすることができますが、私のブログでは富士山に関する 絵画についてのみ紹介します。 まず、いきなりこんな作品です。 富士山の立体です。 上から見てみると。。。 こんなです。精巧です。「立版古(たてばんこ)」とも「起こし絵」とも言い、切り抜き細工絵の一種であります。貞秀は浮世絵師なので、もちろん書いたものは平面です。 しかし、こんな風に組み立てることを想定し、かつ、この中にいくつかのからくりを有しているのは、驚きであります♪ つづく。。。
現在、鳥居のそばには池しかありませんが、江戸末期頃までは、鳥居の目の前まで海水が打ち寄せていました。
白砂青松の汀で、大祭に「放魚」が行なわれていました。 放魚とは、海に命あるものを放つという儀式です。 奈良時代、九州でおこった「隼人の乱」で多数の犠牲者がでました。その霊を弔うため、国ごとの八幡宮にて、仲秋の名月に行なわれるようになったのが「放生祭」です。 ここ、飯香岡八幡宮でも放魚をしていましたが、時代を経て海岸線が遠くなったので、ここに残った池を放生池と呼んでいます。 鳥居の扁額が素晴らしい。上り龍と下り龍です。(私には鯉かナマズにしか見えませんでしたが) 手水舎では水がたっぷり流れていました。 「ここのは由緒あるんだよね〜」 寛文の作。 素晴らしい龍の姿です。 地元の歴史研究家の方とお会いしました。 「これはスゴい龍なんです。表情豊かな姿だけでなく、その表面がスゴいのです。いつもは水にぬれていてわかりませんが、それが乾くと輝きを放ちます。金泥が塗られているらしいのです」
「日食に合わせてお山開きを設定したのですか?」
「そんなことはないよ。偶然だよ。行事は昔から、旧暦に合わせてだよ。でも、この日に日食が見られたのはよかったね。」 「そうだ。後ろ姿も撮ってもらおうかな」 「はいはい。向こう向いて」 ↓こちらは、もうひとつの講、濱本町の前先達、N氏です。 「今年の吉田の火祭りは、筒屋(づづや)さんでご一緒ですね」 「う〜ん。どうかな。体調がよければ行きますよ」 「え〜?27日の朝は、横須賀のS先達の塩加持を受けるんじゃないんですか?」 「今のところわかんないな」 Nさん、とにかくお体を大切にして下さい。 当日は、ぜひ現地でお目にかかりたいものです。 ちなみに濱本町の皆さんは、筒屋さんの前は外川家にお世話になっていました。 (外川家のことは来月たっぷりレポします) 「まあまあ、いいから座ってお酒飲んで。」 「あ、はい」 直会は、ここから延々と始まりました。 たっぷりのお酒。おつまみ。そしてお寿司。本当にごちそうさまでした。 それにしても空きっ腹にお酒。。。やっぱり酔いが早いっす。 「なんとハデな手拭いに、ええっと。。。観音町はやし連」 わ。祭りオーラ全開の皆様。
八幡宿富士のたたずむ空間は、いつも素晴らしく澄んでいますが、その日は特別な気に満ちていました。
薄暗いけれど、草木も鳥もくっきり見えます。 え?鳥? キジバトが、逃げもせず富士塚の中腹に遊んでいました。それも2羽。 逃げないのも何となくフシギな感じがしました。 何かメッセージがあったのかしら? さて、頂上に張られた注連縄に注目。 人が立てる頂上は円形ですが、注連縄の形を見ると正方形です。頂上付近のボク石が四方に飛び出ていているからです。以前からフシギに思っていましたが、講の方たちにお話を聞いてようやくわかりました。 ここでは、かつて神輿を担いだまま登拝していました。(そのため登山道がややなだらかなのですが)私は、神輿を頂上まで持って上がるとばかり思っていました。でも実際は、神輿は頂上に差し出すだけで、人間は頂上のすぐ下の斜面に立つのだそうです。それで、頂上の縁が角形になっているらしいのでした。ちなみに神輿を担いでいたのは数年前まで。現在は講員の高齢化が進み、体力的にできなくなったのです。どこでも同じ悩みをかかえていますね。 太陽が出て、皆がどよめいていた頃。お神酒を持ったまま呆然と空を見上げる先達。 直会も魅力的でした。 つづく。。。 |
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プロフィール
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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
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▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
………………………………… 富士山に登りたくても登れな い人たちの為に、江戸時代に 関東各地に造られた「人造富 士山」のこと▲です。富士山 を信仰する▲▲▲富士講によ るもので▲▲▲▲▲したが、 地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富 士山が出来たことで、多くの 人が登山でき、大流行しまし た。民衆のパワーですね♪♪ 富士山の溶岩をのせ、一合目 から頂上まで登れるようにな っています。意外なところに ひっそりたたずんでますよ。 ………………………………… ▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼ ………………………………… 美しい作品も好きだけど、コ ンセプトありきで表現するこ とに喜びを感じるビジュツ家。 表現形態はこだわりません。 現在、富士塚のコンセプトに インスパイアされ、色々な媒 体で表現。著書の【ご近所富 士山の謎】【富士塚ゆる散歩】 も、私にとっては作品です。 なぜ富士塚か……それは、海 外生活での体験から。詳しく は本のあとがきに記してあり ます。 ★★★★★★★★★★★★★ お問い合わせ、ご連絡は↓ y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m (♡をoに◆をaに★を@に変えて 入力して下さい) ★★★★★★★★★★★★★ 掲載の写真・イラスト・文章等の 無断使用・転載は御遠慮下さい ★★★★★★★★★★★★★
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