▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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私はコンピュータゲームのたぐいは全く興味ないのですが、「ロールプレイングゲーム role-playing game」というのは知っています。

ロールとはrollやscroll(巻物)ではなくてrole(役割)です。つまり、役割を与えられた登場人物が仮想の世界で演じる(playする)わけです。概してその世界は、冒険に満ちているので、場面がどんどん変わるのですね。

それが昔ですと、絵巻物(picture scroll)という表現方法だったと言えるのではないでしょうか。

左手に持った巻物を机上に起き、右手でするするっと広げながら巻き取る。肩幅より少し長め、一定の間隔で「開きつつ巻く」動作を続けていくことで、登場人物はストーリーの中で旅をしたり事件に出くわすわけです。ちなみに絵巻物の長さは17mほどです。

で、この「一遍聖絵」は全12巻ありますが、富士山が出てくるのは6巻目。時宗の開祖である一遍上人の生涯を辿った多くの場面のうちのひとつであります。
鎌倉から京へ戻る途中、富士山の裾野を通り、富士川にさしかかるあたり。

よ〜く見ると、富士山の左麓には赤い鳥居があり、手前には野が広がっています。富士川では鰺坂(あじさか)入道の入水(じゅすい)場面。川の右側はまるで犀の河原です。富士山の側が浄土へと続く空間のように見えるのは思い過ぎでしょうか。


先月までやっていた「旅」展

催されていた三井記念美術館には5度訪れました。そのうち2度は中へ入らなかったので、正確には3度です。

最初は招待券で入り、狩野元信が描いたと言われる重要文化財「富士浅間曼荼羅図」をメインに観、次は熊野那智参詣曼荼羅等を味わい、3度目はこれ、国宝である「一遍聖絵 第六巻」を眺めに。

いやあ、行く旅に、いや度に発見の連続でありました。

つづく。


「旅」展が今月いっぱいまで開催中。

ポスターになっている「一遍聖絵 第六巻」の富士山から尾張国は19日からです。(入れ替えのため)

この富士山、私には透明な印象があって、気になります。早く見たい。

次回行けば3回目!(入れ替えのため)

銀つづきで紹介します。

これは、シルバーアーティストによる富士のお守り。
神の島で買った絵馬型の水晶と組み合わせて使っています。

お守りは、私のために制作されたスペシャルなもの。
いい念が、水晶によるバイブレーションで増幅され、
私をサポートしてくれています。

黒ずみがまたよいので、あえて磨かず肌合いを楽しんでいます。

葛飾北斎だったら、大胆にデフォルメしていた可能性もありますが、
歌川広重ですから、名所絵として忠実に描いたものと思います。

左は下の地図では池尻大橋近く【目黒元富士】(移転前は上目黒)
右は中目黒や恵比寿からも近い【目黒新富士】

江戸時代の風景をしばし思い描いて。。。

画狂老人、つまり葛飾北斎による木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
の姿です。これには「木花開耶姫命」と表してますね。どちらもマル。

絵札などにはいろんなお姿があるけれど、私はシナをつくっているこの北斎の
絵がなまなましくて好きです。祭壇用には、正面向いた女神然としたたたずまい
が最適なのでしょうけどね。。。

この「木花開耶姫命」、実物を見ましたが小さいんですよ。
「富嶽百景」という三編からなる絵本がありまして、そのはじめに出てきます。

北斎が描いた富士というと、すぐ「富嶽三十六景」が思い浮かびますね。
赤富士などで有名ですから。でもそれは豪華な錦絵です。
こちらの「富嶽百景」は、単色摺りの綴じ本であります。

(「富嶽三十六景」刊行は1831〜、「富嶽百景」刊行は1834〜です)

実は北斎、自分より
67年前に描かれた河村岷雪の「百富士」を参考に「富嶽百景」を描き、
10年前に描かれた野呂介石の「紅玉芙蓉峰図」を参考に赤富士を描いた
とされています。でも天才ですから、オリジナル(?)以上に後世にインパクト
を与えてます〜。

ちなみに、まぎらわしいですが「富士三十六景」は歌川広重。
20年以上後のですね。

早稲田にできた富士塚第一号「高田富士」や、江戸中大人気だったふたつの
「目黒富士」のことはもちろん葛飾北斎も歌川広重も知っていました。

名所絵として、積極的に富士塚を描いたのは広重

富士塚は描かなかったが、大胆にも沖縄の風景に富士山を描いたのは北斎

私は北斎的ココロが好きです♪

子供の頃、美術の教科書で見て以来のお気に入りです。
この大胆で奇抜なデザインは、逆立ちしてもかなわない。
和だの洋だのを超え、いきいきとモダンな力強さ!

秀吉の所用と伝えられてる「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」です。

てなわけで……。

昔には私以上にバカげたこと考えていた人がいたんです。
葛飾北斎でした。

「琉球八景」というシリーズの中にこんなのがありました。
実は最近知りました。
が、涙が出るくらい納得しました。「アリエネエ〜」発想だけど、
どうしても沖縄の風景の中に富士山を入れたかったという衝動。
わかりますわかります。

那覇のバスターミナルあたりの風景なんですと。恐れ入りました。
原画はたしか浦添美術館にあると思います。次回行ったら見たい!!!


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士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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