▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
野田市に近い流山市東深井のこの富士塚には、この土地ならではの歴史の痕跡が見られました。

「女人講」の石碑です。



「女人講」は、言わば町内の婦人会のルーツ。利根川水系の地域に多く残っていると、先日の西海賢二先生のレクチャーで知りました。そして、



東深井富士の足元にあった天保12年の碑「待道大権現」が印象的でした。

「待道講=まちどうこう」は、我孫子市の岡発戸にある待道神社が発祥の地で、我孫子、柏、沼南、鎌ヶ谷、流山、野田、取手、松戸という利根川流域にみられる女人講のひとつであります。(安永年代が起源)

女人講全体がどれほどの規模かはまだ調べていませんが、待道講は「子を産む年齢の女性たち」に信仰された安産祈願の女人講ということです。女人講は年齢集団で分かれていて、これから子を産む年代、その上の年代、さらにその上の年代……となっています。まるで、沖縄の久高島の女性たちのようですね。(久高島ではすべての女性が神になるのですが)

待ち道。。。道で待つとはどういう意味でしょうか。

とあるサイトに、おばあさんの話を収録した記事がありました。

「昔、お腹の大きい嫁と旦那の夫婦者がいた。何かの都合で2人が待ち合わせをした。どこでどうまちがえたのか、嫁の方はここの道の側で待っていて、男の方は印旛沼のほとりで嫁の来るのを待っていた.お腹の大きい嫁はなかなか来ない男をじっと待っていた。その内産気づき、道の端にムシロを敷きそこで赤子を産んで死んでしまった。それで道で待つということから待道といわれるようになった」
そろ〜り近寄ってみます。



駒形神社の一隅に、ちっさな富士塚が待っていました。



正面からはこんな感じ。石碑だけの富士塚タイプですが、いろんなものが乗っかっています。

たとえば。。。



浅間大神とその背面。



大山講の「阿夫利大神」。
このほかにも「大山津見命」(このはなさくやひめの父)の碑あり。



登山記念の石碑もひとつじゃない。



江戸時代からの庚申塚も乱立しています。

そして。
また流山の富士塚に戻ります。

西深井富士のある場所からまた北に向かいます。
のんびり歩いているとこんな光景が目に入る。なんかいいですね。昔は東京でもよく見かけたもんです。



しばらくして「駒形神社」に到着。



かつてこの一帯(流山市の北のほうです。野田市に近い)には官営の野馬放牧場があり、良馬の産地として知られていたそうです。そのためか、このあたりに駒形神社はいくつかあります。なぜかこの中に浅間神社あり!ま、聖徳太子も黒駒に乗って富士登山したと言われておりますが……それとは無関係です。


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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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