▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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水神宮の祠の真裏から登山道が始まっています。
「彌都波能賣神」の石碑を左手に確かめ、山頂を仰ぎます。

手前から五角形の石が「宝永山」、四角い「久須志神社」、
三角石「富士浅間大神」が頂上です。



昨夏ここを訪れた時、このあたりは草いきれと蜘蛛の巣でうっそうと
していました。その中、登山道を見つけた私は大喜びし、蜘蛛に住処を
壊すことを詫びながら道を空けた覚えがあります。



それにしてもこの道は急です。途中二股になりながらも絶壁のようです。
正面登山道も急斜面だけど、ここはもっとです。先月、富士塚ツアーで
ここを案内した時、下山する人たちにこの道を下りろと言ったけど、皆、
躊躇し別ルートを取っていました。

今回その理由がわかりました。急すぎて皆さん下りられなかったのです。
そしてその勾配の不自然さに気づき、ひとつ仮説を立てました。

「これは滝かもしれない」。

もちろん前出の「彌都波能賣神」や「水神宮」を知ってからだったのですが。
「水神宮」や「水神社」は他の土地の富士塚になくても、松戸市小山の
「小山富士」の頂上にあったし、松戸神社境内にも祀られていたように思います。

それに、滝は千駄ヶ谷富士にもありました。

裏づけも考えてみます!

今はないこの看板のかわりに



を読むと、江戸時代初期にあった根郷の神社が創建となっています。
う〜ん。きっとそうだ!明治に富士塚ができても富士講と土着の信仰とが
混ざってできた可能性があります。

流山富士の左側は、水を祀り、農耕の神を崇拝していた人々と
浅間信仰とのコラボな表現なのだ〜。(by 芙蓉庵)

ああ、まだまだこの塚にはビックリものがてんこ盛り!
遅々として進みませんなー。
この日はあと3つもおニューな富士塚に出会ったというのに。
流山富士。

時間をかけてじっくり観察した結果、いろいろと新たな発見がありました。



これは浅間神社本殿の左側に立ち、塚の左正面から見た図。

私の前に参拝した鳥の跡(糞マーク)は、正面下側の踏み石のところ。

そして左奥に傾いた三角の石碑が見えます。
以前から気になっていた碑ですが、今回ちゃんと見て来ました。



はい、これです。
彌都波能賣神【みつはのめのかみ】。

イザナミが火之迦具土神【ホノカグツチノカミ 】を生んだ際に火傷を負い、
病床に伏したとき最後に尿から生まれた神。
「ミズハ」は「水走」「水這う」「水際」などを意味し、水が流れ、
その這う様を龍神に見立てたと考えられる。水際は古来から、農業の
中心地であり、人々が集まる場所でもある。そこを司るミズハノメは
農耕神としての神格の他に、水−生命として母子信仰の神としても篤く
祀られることになった。

なんでこんな神様がいるの?と首をかしげながら何度も塚をうろつきました。
浅間神社には社務所もなければ、この富士塚について調べる資料もない。
あくまでも推測なんですが。。。





ヒントはコレでした。
根郷(根郷川)地区で祀られた「水神宮」です。彌都波能賣神の碑の手前、
本殿の左側にあります。

どうやらこれがここの元々の神様らしい。浅間神社よりこちらが本殿かも。

つづく。


と、神社を出て裏手にまわりました。ちょうど、空き地になっていて姿がよく見えました。なかなかいい形です。

石碑がこの塚には乗っかっています。

草と植木で全貌がはっきりしないけれど、登山道は3本あるようです。左右に鳥居がひとつずつあって、それをくぐると登山口。中央(本殿裏)には石灯籠にはさまれたひとつ。

これは右側から登りかけ、中腹を見上げたあたりにあった「猿田彦」の碑。

6mもある大きな山なのに傾斜がきつくてちょとキケン。草木で足元が見えないぶん踏み外すおそれがあるからです。右側登山道は「道なき道」です。数歩しか登れませんでした。

植木の多い塚は夏がきれいですが、とにかくぼうぼうに生い茂るため塚全体が埋もれてしまいます。蔓系の草の下には、ほら「宝永山」がかくれていたり。


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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
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た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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