▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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千葉の初山なら、稲毛についても書かねばですね!

稲毛浅間神社の大祭は千葉ではかなりメジャーで、稚児行列が今も残っていることから、よそから移住して来た人にも「子供のための祭」だと認識されています。



有名なぶん、人出もハンパありません。JR稲毛駅~京成稲毛駅~稲毛浅間神社へ続く「せんげん通り」は、人でぎゅうぎゅうです。



屋台に混じって「房州団扇」を売る店もあります。



人波をすり抜け神社に到着。裏から入るとすぐに「小御嶽社」があります。



真っ暗でわかりませんが、石碑には山水講の紋が刻まれています。



実は山頂近くにも山水講の碑があります。別の日に撮影した画像を載せておきます。



頂上に登りきると、子供を抱いた参拝者が長蛇の列!



富士山の方角





 傍では「子育ての笹守り」専用のテントが設営されています。







このゴージャスなお守りは、お札や絵馬や吹き流しや鈴など、あらゆる縁起物が若竹にくくられていて、まるで七夕の飾り付けのようです。江戸で流行った「麦わら蛇」にも似ていますね。



実はこの笹守り、そこそこ歴史があります。

稲毛の海岸が埋め立てられる前(1950年代)の写真が残っています。
かつて「一の鳥居」は海の中にあり、大祭でのお祓いは鳥居の近くの祠で行われていました。大祭の時だけ、鳥居のところまで小舟を並べて臨時の桟橋を作り、その上を歩く人が笹守りを持っています。



現在の稚児行列もそれにならい、一の鳥居から正式な出発をします。





稲毛名物「小麦万頭」も売られます。



富士講の方たちは「浅間まんじゅう」と呼びます。(皿に盛り付けた画像は富士講講員の奥様のお手製です)



さて、おまけです。

現在、一の鳥居と二の鳥居は、千葉街道(国道14号線)で分かたれています。

二の鳥居

一の鳥居から二の鳥居を見る

そして、一の鳥居の足元にはこのお社。



上のモノクロ写真(1950年代)にも写っています。
ここからそのまま、200m海に向かって歩いたところ、団地の敷地内に、「浅間の泉」を発見しました。



現在は水道管が使われていますが、海中だったところなのに「泉」とはナゾですね!









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千葉県の九十九里にも初山があります。
総武本線の松尾(成東のひとつ隣)が一番近いです。
車窓からの景色は、延々と田園が続きますが、遠くに低山が見えてくるので、浅間神社である富士塚は、数十メートル規模の自然地形の山だと想像できます。



松尾駅はいい感じ。



駅前の商店も最高です!(ちゃんと開店してます)



駅を離れるとすぐに田園です。



ガマの穂を見つけたり、「さんむ田んぼアート」に遭遇しながら歩くこと20分。



とにかく人がいません。。。

誰にも出会わず「祭りは今日じゃなかったのかな」と不安になる頃、



「通行止め」のサインが目に入ります。



低山を右手にしばらく歩いて行くと、



縁日の屋台と、遠くに幟も見えてきました。
ふうっ。ここで間違いない!



幟に「冨深山」と書いてあるのが読めますか? 
冨深山ふじさんと読みます。富士山をこう表記するのはおそらくこの地域でしかないでしょう。





お祭り! お祭り! 浅間様のお祭りです!



ここは、田越浅間神社。



登山口では青年たちが手水をかけてくれます。これでお清めを忘れる人はいませんね。ナイスです!



登下山道の図もわかりやすく描かれていました。



登山口の左右には、左:「浅間神社」と右:「冨深山」と刻まれた石が。



登山道は登りやすいがなかなかキツい。



「お年寄りや体の弱い人はここでも拝めるように」と、途中に里宮の拝殿があります。





氏子総代の方達から御神酒をいただき、お祓いしていただき、頂上へ行く人は「行ってらっしゃい」と声をかけられます。

白い幕の中央にあるのは、富士講の紋ではなく、三峰のマークの下に「冨深山浅間宮」と書かれているのです。



では、行って参ります。



里宮を後にし、



しばし頂上を目指します。





「もうすぐ? 」「うん!」「あ、ちがうちがう、下山道から入っちゃだめだよ」
(私をはさんで親子の会話)

そうそう、ここが頂上の奥宮です。



頂上は最高のビューです!海が見えています。





涼風が気持ちいいですが、初山なので「団扇」です!
ここは千葉なので、日本三大団扇のひとつ「房州うちわ」です!(柄が丸い)



子供を連れた家族が本殿にお参りします。



本殿の中に入らせていただきました。



ここでは額の御朱印はありませんが、神職による大変丁寧なご祈祷を授かります。



御朱印の代わりというわけではありませんが、指で御神酒を赤ちゃんの額につけるという、興味深い動作を拝見しました。(やはり眉間はパワーが入りやすいところですよね)



ここでは、お子さんが7歳になるまで毎年お参りしましょうと言われます。
そういえば、各地の初山でも「7歳児まで」と言っています。そのわけを神主さんに尋ねたら、こうおっしゃいました。

「7歳までは神様ですから」

神輿が祀られ、極彩色かつ茅葺き屋根の本殿は、かなりの迫力です。







お世話になりました! 素敵なところでした。また訪れたいと思います。










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三山の後は、東武動物公園駅から東武日光線でふたつ目の「幸手」へ向かいました。



杉戸や赤松の初山でも「幸手は行きましたか?」と尋ねられたほど、幸手の初山は有名です。









氏子の方達は荒宿の「桜講」。桜はもちろん浅間神社(コノハナ)のシンボルですね。幸手宿は日光街道と日光御成道の合流地点だったせいか、町も人もオープンです。皆さん大変親切で、面白いお話もいろいろうかがいました。



お参りをして子供の額に御朱印を押してもらうのは他と同じですが、とにかく人が多い。ひっきりなしに赤ちゃんを抱いたファミリーが訪れます。この日のために駆けつけた神主さんは、午後4時を過ぎてもお昼ヌキでした。









ここでは団扇や痰切り飴のほかに、長ネギが配られます。



「節のないまっすぐな子に育つように」というのが一般的な説明ですが、根っこつきの2本を配るのは、根を白髪にたとえて「共に白髪の生えるまで」という夫婦円満の願いを兼ねているそうです。コノハナラベルのお酒も飛ぶように売れていました。ブルーボトルが涼しげです。



富士塚は平地に盛り土をして造ったもので、その上に浅間神社の社殿が乗っかっています。



小御嶽神社が立派でした。夜は縁日が立ち、賑わいが増します。











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東武動物公園のそばを歩き、しばらく行くと赤松浅間神社と呼ばれる富士塚がポツンとあります。



赤い旗が迎えてくれます。ささやかながらも初山参りは健在。



テントの中では、氏子衆が宮司さんと一緒に初山参りの家族を待ちます。



ぽつりぽつりと家族が訪れて、赤ちゃんの額にハンコが押されます。



富士塚は登りやすいです。



頂上の奥宮。



ここで驚きなのは、小御嶽の石碑です!



経年により摩滅していますが、立体牛王のような彫刻で、富士山や大天狗小天狗がすばらしい。



かつてここには池があり、それを埋め立てたのだと氏子の方達が話してくれました。



赤松浅間でいただいた「初山セット」です。味のあるお札、レトロな団扇、それに紅白饅頭。お饅頭のおいしいこと!












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ふたつめ、宮代町本田の富士塚です。



(手入れをしてないせいか)草が伸びて登山道を覆ってしまい、ベイビーを抱えて登山するには危険です。初山は最近中止になったようです。でも、なかなかいい塚です。



ここは神社ではなく、お堂があったというようにお寺だったのですね。

合目石あります。

寛永13年!

小御嶽神社です。

山重講です。

角行と弟子たちの名

頂上の碑

雨で草が濡れていなかったら、、、

登らせていただいたと思います。先を急がなければならなかったこともあり断念。
でも趣あるいい塚でした。







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羽生はまたの機会にして、今回はいくつかまとめて行けるところを選びました。
東武動物公園」駅で下車すると、3つの富士塚に歩いて行けます。



かつて「三山(みやま)」として、(北葛飾郡)杉戸町河原の富士塚と(南埼玉郡)宮代町本田の富士塚と(南埼玉郡)宮代町山崎の富士塚(赤松浅間神社)を参るのが、このあたりの初山だったそうです。(現在はひとつでOK。そして、本田の富士塚は初山はやっていません)



まずは杉戸町の富士塚です。







小さいながらも道幅に余裕があって(特に中道が広い!)安全に登拝でき、よくできた構造です。初山仕様にしたと思われますが、とても魅力的。





幟も立派!



「朝7時からやっていたんですよ」とのこと。
まずは神主さんからお祓いを受けます。



そして赤ちゃんの額に御朱印を押して。
(私はスケッチブックに押してもらいました♪)



団扇の他に痰切り飴と神様のお米、そしてお札です。
団扇は、私が子供の頃に静岡でいただいたものとは違う絵柄でしたが、レトロ路線は同じです。



この飴、ここでは「出世飴」と言われます。子を思う親心ですね。



団扇をご近所さんに配る分をどっさり買い求めることが多いので、氏子総代の方達は大量注文が入るとおおわらわ。団扇の裏に赤ちゃんの名前を書きます。









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725の記事でも書きましたが、初山祭が外房で見られるところを確認しました。

山武(さんむ)市松尾に、「田越(たごえ)浅間神社」があります。松尾出身のお友達に聞いてみたところ、子供の頃にはもっと深くて暗い山だったようですが、山が崩れて直した後は雰囲気が変わってしまったようです。画像↓は今年5月に撮影したもの(庚申塔も。顔がイイ!)を送ってもらいました。立派な石段で、お祭りで賑わう情景が想像されます。

友達も昔の祭りのことを覚えてるそうですが、観光課にも問い合わせてみました。
「毎年旧暦6月13日にこの神社の例祭があります。その時に初山祭があって、頂上でうちわを買った参詣者が、うちわに子供の名前を書いて親しい人たちに配ります。火傷や病気の厄よけになる、子供の神様ですからお祭りでは地元の方がたくさんいらっしゃいます。今年は……7月15日ですね。え?アクセスは……駅から遠いんですよ。モゴモゴ」








足利浅間神社から、渡良瀬川を越えて大月村というところへ行きました。

Oさんの熱意が伝わるほどのスポットでした。



村社である鹿島神社のすぐそばにあった「仙元宮」。言われなければ見落としてしまうような、ひっそりした社殿(プレハブみたいな)。富士信仰の中に「村上講」と言われる流れがありましたが、「仙元宮」は村上講独特の表現だそうです。このブログの中では船橋市の「薬円台富士」にひとつ。

角行から3代後の4代目講祖、月がんが、日光参りの際に弟子の地元のこの地に立ち寄り、(山梨大月の)護符を配ったとか、傍らの石碑が墓石だとか、面白いレクチャーが展開されました。

お札には、角行の造った独特な記号や絵や文字が使われているため、キリシタン疑惑をかけられたそうです。ひぇ〜!

閉まっていましたが、社殿の中には……



素晴らしい赤富士の姿が目にとまりました。これほどのものがこんなひっそりとした場所にあるとは驚きでした。(隣の「川上」の文字も大切ですよね?講の名前かな?)写真に収めることを躊躇しながらも、造形的にあまりにもよかったので、丁寧に許しを乞いました。

造られた当時はもっと鮮やかな赤だったでしょう。私にはその姿がよく見えました♪

最後に素晴らしい富士山にも出会え、盛り沢山の北関東の学習の旅を終えました。大変貴重な機会を感謝しています。皆様本当にお世話になりました。ありがとうございます。


足利浅間神社の下の宮、女浅間へ行くのは省略しましたが、渡良瀬川を渡る時に確認できました♪

つづく。。。
「ペタンコ祭」とよばれる初山詣でです。



この印は男の子。「たいへんよくできました」のハンコみたい♪

 

上:男の子のペタンコ。 下:女の子のペタンコ。

 

ここでも団扇を売っていました。隣では、麦藁龍(東京では蛇=ジャですね)

 

中腹まで下りてきて、横道をしばらく行くと、



洞窟がありました。まあ、どういう形で現代に伝えられているにしろ、こういうアイテムは楽しいです。中は暗かったけど、菩薩がいらっしゃいました。なぜか2体。

 

忘れていました。これらを。。。

 


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士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
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富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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