▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
2年前のお山開きの時と同様に、京急線YRP野比駅からバスに乗って三浦富士を目指しました。 今回は、駅から友人夫婦が同行です。嬉しいなー♪ 急な山道は、疲れはしますが清々しい。本当に気持ちいい登山道でした。 頂上では、顔見知りの数人に出会えました。齋藤先達のお焚き上げは、やっぱりパワフル! 「富士塚ゆる散歩」にも書きましたが、やっぱり「天空のお焚き上げ」に感動しました。 先達の数珠は必見です。瑪瑙の大玉は、体力とやる気をもたらす石。 見るだけでもパワーが得られる気がします。 お焚き上げの後は、「塩加持」です。 この若い人たちは、真剣に富士山信仰を学んでいます。 羽田の富士講信徒を祖父に持つ彼が、おじいさんの行衣を見せてくれました。スゴイ! この日三浦富士には、氏子総代もビックリするほど多くの人が訪れました。 すべての儀式を終え、私も先達のお宅におじゃましました。 お宅では、貴重なお伝えや数々の信仰の品を拝見させていただきました。 ありがとうございました!そして長時間の儀式、お疲れさまでした。 先達は翌日、北口浅間神社と高尾山の合同の、東北震災復興祈念を勤められました。 本当にその気力に頭が下がります。 きっと富士山の神からミッションを与えられ、パワーを授かったに違いありません。 Facebook あり〼
琉球八景のナゾは、すぐにでも書いてしまいたいけど(2か月も経っている!)
この時期ホントに忙しい。ハンパでなく。 またちょっと中断してと。。。 その日は登山日和でした。 正確には、朝まで大雨が降っていたのにトンネルを抜けると青空が広がっていた♡ つづく。。。 Facebook あり〼
ところで、なぜ三浦富士のお山開きは7月8日なのでしょう?
先達にお聞きしたら、 たぶん「八」という数字にこだわっていたからだろうとのことでした。 「富士山頂上の『八峰』や、『八斗』『八合』『内八海』『外八海』の八もそう」 すると、すかさず 「それに7月1日は先達が不在じゃありませんか〜。富士山に行かれるから」 とツッコミが入る。 先達は、6月30日から富士吉田の行者パレードや、大塚丘(おおつかやま)、小御嶽神社でのお焚き上げで忙しい。 そう言えば、先達さんから今年の登山手形をいただきました。これは土産物の登山手形と違い、富士山のお山開きの時だけ頒布される、北口本宮謹製の貴重な品。毎年柄が変わりますが、今年は太々神楽。(昨年はコノハナ)。立派な手形です♪ さて、私は奥宮の石碑を撮影し、 頂上を振り返りながら、登って来た道とは別のルートで下山しました。長沢駅を目指してです。 でも、麓からも駅まではかなりの距離がある。先に下山した氏子の方たちに 「津久井浜駅まで車で送ってあげよう。浅間神社の参道は津久井まで続いているんだよ」 と言われましたが、時間の都合で断念。 汗だくになりながら一気に集落へ下り、畑の横をてくてく。前方に見えるのは海? 鳥居まで下りてきました。 近くにはこんな看板がありました。ハイキングコースらしく、イラストで表示されています。三浦富士は、頂上だけちょこっとイラストになっていますが、実はかなり大きい。(若宮神社の位置ももっと北です) 正確な山の形はわからないけれど、イメージしやすいように緑色で丸く着色してみました。 このマップによると、頂上に向かう道はYの字に3本ありますが、(西の武山側から入る道は別として)南からの道を「富士宮口」、北東からのほうを「吉田口」としています。さらに、イラストにはないけれど、須走口と半中道まであるのです。 三浦富士は、都心のような人工的な富士塚とは違うけれど、北関東にあるような浅間山とも全く違う。富士山の登山道を再現し、中道もあるとは……明らかにミニチュア富士として信仰された地元の富士山です。頂上を境に、長沢と津久井の村が三浦富士を二分しているのは、富士山が静岡と山梨に分かれているのに似ていますし。 ちなみに私はまだ先達の丸伊講しか知りませんが、三浦半島には浦賀や大津など十数もの富士講があったそうです。 本当に三浦半島のミニ富士は独自の魅力がありました。 ハイキングを兼ねて、オススメ度★★★★★!
完全に燃え尽きた線香は、塩の上で線状の灰となって横たわっています。
下に敷いた手拭いを持ち、 塩ごとくるみます。 形を整えて、 「塩加持」です。背中の上部中央に「気」の入りやすい場所があります。紋付の紋の描かれるところと言えばわかりやすいですね。そこに塩を押し当て、その後、背中の何か所かに移ります。 手前は塩加持を受けている私。 塩は熱い! でも熱すぎず、じんわりと体の中に気が入ってくる感じがします。炎と言霊と富士山からの霊力が凝縮されているわけですから、それはパワフルですよ〜♪ 向こう側には、膝を患っている地元の方がスタンバイ。背中以外に、膝にもお願いする方は多いです。 若い衆ももちろん、ありがたく受けます。 「気持ちいい〜♪」と、こちらも常連さんのよう。 膝はこのように立てて。 「塩の量は今回は1kgだけど、多いときには4kgだね」 皆様、ありがとうございました! 天上での加持祈祷は、なかなか受けられるものではありません。素晴らしい体験をさせていただきました。多くのものをインスパイアされ、ありがたく下山しました。
「煙で『自祓い』をしてください」
参加者は、火のついた一本の線香を手渡されます。手水で浄めるのと同じことですね。線香を胸のまわりにかざし、しばし煙を身にまといます。 富士講では、線香は富士山を模して三角錐に立てられます。通常、土台になるのは拝み箪笥の中の火鉢の灰ですが、斎藤先達は独特の「塩加持」をされるので塩の上です。 遥か下界が見渡せます。私たちは富士山の頂上にいるのです。 この183mの山は、火山ではなく、また他の富士塚のように人工的に造られたものではないけれど、お焚き上げにより地元の富士山が火山の霊性を宿すことになる、と考えられます。 拝みはふたりの行者により、しだいにパワフルになります。ふと見ると、斎藤先達は数珠をいろいろと持ちかえていました。 全体を持って揺らしたり 主となる珠(たま)に霊(たま)をこめたり 奥宮のふたつの石祠側から見てみました。祠は富士山の方角ではなく南を向いています。先達によれば、麓のお寺の方角を向いているそうです。この富士山の管理をしているお寺(名前は忘れました)でしょうか。 では、先達の背後から覗いてみます。 お札のお浄め等ありましたが、主なものだけアップ。 お題目を火に読ませる 左右上には月と日です 火が文字に吸い付く! 燃え移ると 軽くまとめる 炎が立ちのぼる 石州紙のお題目は瞬時にして燃え上がり、上昇して消えて行きます。 つづく。。。
頂上に着いたら、はからずもゼイゼイしてしまいました。想像以上の険しい山道で、顔から汗が噴き出していました。
寝不足でもありました。前夜、神仙道の本を読んでいたら面白くなって、夢で仙人に出会いました。それも女の仙人。吉野の金峯山に挑んだ女仙「都藍尼 とらんに」だったような(笑)。。。 まあここも、仙人が飛んでいてもおかしくないほどの眺望です。 遠くに、三浦半島の西海岸が見えます。左は東海岸も見えていました。 「今朝はここから富士山が見えたんですよ♪」と氏子の方。 頂上には、大きなテントがすっぽり。中に浅間神社の氏子衆が集っていました。 そして、丸伊講の斎藤先達も。嬉しいことに松尾先達にもお会いできました。あれあれ?夢に出てきた女仙って、彼女だったのかも?いやきっとそうに違いない! 斎藤先達はいつもテンション高くてめちゃめちゃ明るい。 「やぁ、よく来たね。ちょっと痩せたんじゃないの〜?」 次のお焚き上げにはまだ時間がある。氏子さんからの差し入れビールで、益々上機嫌の先達。背後に見えるのは、浅間神社の奥宮です。 ここにはふたつの石祠があります。津久井村と長沢村の富士山だからです。金属製の赤い鳥居と、富士山型の燭台が個性的。 「これは和蝋燭ですか? でもカタチがちょっと違うな〜」 「和蝋燭の時もあるけど、これはただの洋蝋燭だよ。」 「でも炎が大きくて強い。風でも消えないですね」 「蝋燭に、濡らした紙を巻いているんだ」 「赤い鳥居って、市原の八幡宿富士にもありますね。永嶋先達のとこの……」 「あ、聞いた? 永嶋さんは残念だったね」 「はい。昨年の火祭りのすぐ後に……。驚きましたよ」 昨年亡くなられた先達の話でちょっとしんみりしたりもします。 しばらく雑談しているうちに、汗はすっかり引いていました。前日の雨もウソのようにいい天気。南からの風が極上の御馳走です。贅沢を言えば、富士山を見たかったな〜。この後、氏子さんたちからお弁当と美味しい漬け物をいただいて、すっかり遠足気分になっていました。 朝6時に集合した氏子の方は睡魔に襲われて。私もちょっと寝ころびたい。 でも、そろそろ次のお焚き上げの時間ですよ。 新しい火がつきました。 つづく。。。
お山開きは7月1日だけではありません。横須賀の「三浦富士」は、毎年7月8日です。
地図で見ると「富士山」という表記になっている、ここは標高183mの自然の山です。京急の長沢駅またはYRP野比駅から登ります。行きは野比から登りました。 登り始めてすぐ、森の中に入ったと思ったら「若宮神社」がありました。 といっても、迎えてくれるのは狛犬と石塔と石祠だけ。そのシンプルなたたずまいは感動的。 静けさと木々の濃さに、熊野古道を思い出しました。 降り注ぐ夏の光。鳥の声。ああ、来てよかった♪ 途中、かなり急な山道もありましたが、「六根清浄」とつぶやきながら歩を進めました。 ハイキングコースにもなっています。 20分ほどで頂上が見えてきました。 つづく。。。 |
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プロフィール
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芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
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▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
………………………………… 富士山に登りたくても登れな い人たちの為に、江戸時代に 関東各地に造られた「人造富 士山」のこと▲です。富士山 を信仰する▲▲▲富士講によ るもので▲▲▲▲▲したが、 地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富 士山が出来たことで、多くの 人が登山でき、大流行しまし た。民衆のパワーですね♪♪ 富士山の溶岩をのせ、一合目 から頂上まで登れるようにな っています。意外なところに ひっそりたたずんでますよ。 ………………………………… ▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼ ………………………………… 美しい作品も好きだけど、コ ンセプトありきで表現するこ とに喜びを感じるビジュツ家。 表現形態はこだわりません。 現在、富士塚のコンセプトに インスパイアされ、色々な媒 体で表現。著書の【ご近所富 士山の謎】【富士塚ゆる散歩】 も、私にとっては作品です。 なぜ富士塚か……それは、海 外生活での体験から。詳しく は本のあとがきに記してあり ます。 ★★★★★★★★★★★★★ お問い合わせ、ご連絡は↓ y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m (♡をoに◆をaに★を@に変えて 入力して下さい) ★★★★★★★★★★★★★ 掲載の写真・イラスト・文章等の 無断使用・転載は御遠慮下さい ★★★★★★★★★★★★★
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