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足利の富士山信仰レポのつづき(まだ終わってない!)に
戻る前に、正月ネタをもうひとつだけ。

練馬区では大泉富士にも登って来ましたが、
やっぱりまた発見してしまいました〜。
私が一番多く登っている富士塚なのに……お宝多すぎ!

気を取り直して。。。(有り難いことですから)



亀磐の近くにあった「龍石」です。

たぶん富士山の名所岩だと思いますが、とにかく珍しい。
過去に一度だけ、龍石に出くわしたことがありますが。



埼玉県和光市の浅久保富士にあった龍石です。

↑その時の記事にも書きましたが、漢字表記は少し違います。
大泉富士のは「龍」だけど、浅久保のほうは偏が帝。

大泉富士も浅久保富士も、同じ丸吉講だし、互いに
交流はあったのだけれど、今のところこの2富士以外で
龍石に出会ったことはない。なぜだろう。。。。。。

ま、とにかく、大泉の龍石を見てみましょう。

まず上部。原新田というのは古い地名です。
和光市の新倉地区にあった村の名で、今では本町あたり。
(和光市駅から西南方向にほど近い一帯)

今でもバス停名や屋号などに残っています。
ちなみに、浅久保はそのすぐ東隣にある。ふむふむ。

では、左右下側にある人名は?

上原鉄五郎さんは、旧・新座郡上新倉村の人で、
「明治初年に富士講碑に名を刻んだ」との記録あり。
(埼玉苗字辞典より)

鈴木彦右エ(衛)門さんも、旧・新座郡上新倉村の人で、
文政7年生まれというのもわかりました。
そして「明治3年に白子村の富士講碑に名を刻んだ」と。
(同上・埼玉苗字辞典より)

ふたりとも原新田の住人で、ほぼ間違いなく富士講ですね。

大泉富士のあるあたりは、かつては橋戸村だったから、
鈴木さんの「明治3年に白子村の富士講碑……」とは、
別の富士塚のこと(たぶん白子富士以外?)でしょうが、

上原さんの「明治初年に富士講碑……」には、村名の記述
がない。もしかしたら、この碑のことかも???

ところで、大泉富士の築造年は、明治7年(1874)という
のが通説ですが、それは、碑に刻まれた中で一番多い年号
が明治7年だったから、という理由です。

実は、数の碑の中には、
慶応4年(1868)もあれば、嘉永7年(1854)もあり、
文政5年(1822)なんてのもある!

最古の文政5年の碑が「富士仙元大神・木花開耶姫命」です。

やっぱり江戸期には大泉富士があった(少なくとも原型は
存在した)と考えるのが自然なようです!これはすごい!

ついでに、浅久保富士の龍石の文字も調べてみました。

右側にある文字は「小山岳みち」。
左には、丸吉講……と思ったが山吉講!の紋。え?
(丸吉講と山吉講は、紋は似てるが違う講)

その下が「○に清」の紋。これは……???
「清」がつく講紋は、品川にあったふたつの講だけど、
○の中に清はない。う〜〜〜〜ん。。。

それと、「○に清」の下に続く文字が「ふか川」です。
これにもええっ???ときました。深川って。。。

でも、他の講碑も調べてみたら、この講は、
かなり広範囲の交流があったことがわかりました。

近隣の講はもちろん、先の山吉講からは、番場、渋谷、
本ん所、西久保、堅川、市兵衛町、扇ばし、沼部、すな村、
奥澤、木場、目黒、年番、三軒茶屋、深川、神田の地名が
残っています。
山真講の名前もあります。(渋谷の講)

すごいぞ、丸吉講!
きっと羽振りのいい講だったんでしょう。

ちなみに、先の鈴木彦右エ(衛)門さんの名が刻まれたものも
ありました。

あ、しまった!私が知りたかったのは、
「龍石」が富士山のどこにあるかってことでした!

う〜〜〜ん。






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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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