▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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私の富士塚めぐり開始と、沖縄との出会いはほぼ同時です。
(当時は八重山オンリーでしたが)

当初、八重山に行った目的のひとつは、石垣市立八重山民俗博物館にある、





中国から持ち込まれた「風水書」を見るためでした。(1998年)

江戸の町づくりの根本を成した風水と、富士塚にはつながりがあるかもしれない。
そんな(オモシロイ)仮説を聞きワクワクしていたところ、石垣島に行けば昔の風水書に出会える、と知った私はじっとしていられなかったのでした。

博物館で対面した風水書は漢字ばかりで読めなかったけれど、五行思想である「木火土金水(もくかどごんすい)」の5つのマークや、墓相は興味深い。沖縄や八重山でよく見られる亀甲墓(かめこうばか)の構造も、風水が元になっているのがわかります。







火や土のシンボルは面白いですね。
上の画像は'98年、NHKBSで放送された番組からのショットです。当時、「富士塚がキニナル」と言っていた私に、「荒俣 宏の『風水で眠れない』」という番組の録画ビデオが届きました。





番組では随所で「風水とは何か」をわかりやすく説明していました。また、30分のドラマ『東京龍 TOKYO DRAGON』は、荒俣氏の小説「シム・フースイ」を下敷きにしたもので、風水師の黒田龍人(椎名桔平)が与那国島出身の霊能者・有吉ミズチ(中山エミリ)と共に、 東京に長雨をもたらしている「東京龍(気の流れ)」を鎮めようとするストーリー。なかなか迫力ありました。

ご覧になった方はいますか?



最終回(4回連続)には、荒俣さんと建築家の故・毛綱毅曠(もづなきこう)氏による対談もあり。

西洋では、土地を人の体に見立てる(ケルト民族の思想も面白い etc.)けれど、東洋では龍や虎が守っているという考えがありました。等々。

そして、江戸は風水的にどうつくられたのか、京都とどう違うのか。
風水的に吉相の土地は、京都のように山に囲まれている配置(当然ながら川の位置も明確)。でも、近くに山がなく、水びたしだった江戸は「工夫をしなければただの荒れ地」でした。

よく言われるように、徳川家康は(風水師・天海の助言で)江戸城に富士山の気を取り込む設計をしましたね。富士山が離れた位置にあるため、京都のような碁盤の目のような町作りではダメで、渦巻き状に富士山のパワー(龍脈)を呼び入れた。そしてそのパワーが集まる「龍穴」に江戸城を築いた。

東京湾に流れていた利根川水系の治水や、皇居の壕を渦巻きにつくったのは、龍脈を引き込むためでした。

面白かったのは、荒俣/毛綱両氏が、「富士塚も江戸を繁栄させる風水的役割をしたのではないか」と盛り上がったところ。(話はラーメンの上のナルトの渦巻きにまで及びました)

富士講が富士塚をつくったのはあくまでも信仰のためですが、結果的に富士山の「地の気」を呼び寄せた効果はあったと思います。

気功の先生によると、地の気は「西から東の方向に放出される」そうです。おそらく天海はそこを読み取り、家康が富士山の気を引き入れる江戸改造計画に出たのでしょう。

富士山のパワーは今でも東京に注いでいます。家康に感謝すべきかもしれません。


↑荒俣 宏著「異都発掘」より転載

さて、荒俣氏が熱弁をふるっていた「富士塚風水説」はさておき、少なくとも新宿の成子富士は、風水的に見ても重要な位置にあります。(荒俣さんが富士塚を語る時に成子富士を選ぶのはその理由です)

「仙掌格」とは、玉を抱く手の形のような吉相の地形のこと。江戸城は、この仙掌格といい、渦巻き状のお壕といい、繁栄する条件をそなえていたことになります。

面白いですね〜♪

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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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