▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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高田藤四郎(日行青山)は、食行身禄の弟子のひとりでしたが、自分の師匠の残した書物の中にある「ふたつのこと」に着手しました。

ひとつは、身禄の遺言と言われる「富士山のうつし」を造ったこと。もうひとつは、天地創造主である「モトノチチハハの現われたところが胎内である」ということを受け、船津の胎内を探しあてたこと。です。

藤四郎の真意は、研究者たちも論じていて、藤四郎当人に聞いてみないとわからないことですが、このふたつの業績【富士塚築造と胎内発見】は事実です。その後の富士山信仰に大きな道筋をつけたからです。

富士塚は、身禄のために造った模造富士であり、その麓には自らが発見した胎内を再現した。これってすごい!(私から見れば、究極のコンセプチュアルアートだ!)

(結果的に)富士塚が富士講の広告塔となってウケまくり、胎内めぐりも修行のひとつとして定着したことは、とても江戸っぽい。(だから好きなんだな〜)

さて、胎内のコト。
火山である富士山の麓には、溶岩による洞窟が無数にあります。

以前レポした「人穴」も洞窟ですが、それは溶岩流の内部にガスがたまってできた空洞で、「溶岩洞穴」と言われるもの。だからポッカリ大きな洞窟になることもある。(風穴や氷穴もそうですね)

一方、溶岩流が木々を飲み込んだ後、焼失した木の形がそのまま穴となったものが「溶岩樹型」。これが、複雑な形やディテールを形成するので、まるでヒトの体の内部のように見えることがあります。体内のごとき生々しさが、天地創造主の生まれいづる「胎内」として富士山信仰の聖地になったのもうなづけます。

また、「胎内くぐり」はもともと修験道の概念で、生まれ変わりの意味もあるので、修験の影響も濃い富士山信仰には自然の流れだったでしょうね。

人穴は、角行が籠って修行した聖地。胎内は、ここをくぐり抜ければ生まれ変わることができるという修行の場。でもまあ双方とも、「死生観」を有する聖地として、共通の概念があるような気がします。





船津の胎内は、胎内神社の社殿内からすぐ入ることができます。これは入ってすぐのところにある「アバラ」。全く肋骨のような形状です。本数が多いけどね(笑)。

もちろん、中に入ってからずっとかがんで進みます。



こんな鉄分たっぷりのドロッとした箇所もあり。かなり内臓っぽい。このほか、中状突起があったりおへそがあったり。



しゃがんでも頭がつくくらい狭い上、水があって先に進めませんでしたが、ここは母の胎内。胎盤や乳房や女陰石まであり、一番奥にはコノハナ像がいます。



面白いのが、母の胎内に対して父の胎内(!?)ニニギノ命まで!

つづく。。。

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ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
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た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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