▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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式典では、管長による祝詞奏上に続き、茅(藤)の輪くぐりや、お米を蒸した蒸気による御浄め、稲穂を添えた玉串奉奠がありましたが、ある種オリジナリティーにあふれた儀式でした。

クライマックスは「御巻きくぐり」。





高く掲げられた何本もの巻物の下をくぐります。
そして、管長による
「ごうくうたいそくみょうおうそくたいじっぽうこうくうしん」(富士講の拝みでも必ず唱える御神語)と「幸あれ!」と祈願の言葉が、垂れた参拝者の頭(百会の位置)に振られました。

これはパワフル。御浄めをして空っぽになった体に、祈願の一撃をいただいた……という印象でした。

教義や修行の内容が複雑であっても、儀式はわかりやすいほうがいい。特に一般公開されるものは。その意味で、「お浄め・お供え・祈願」がビジュアルにも非常に印象的で、よそから参加する者にとって親しみやすかった。

「お浄め・お供え・祈願」は、私はネイティブアメリカンから教わった「3つの基本」でしたが、それらは信仰の種類に関係なく、真摯にお参りする心構えなのだと気づきました♪ それ以来、すべての所作に意味があり、有り難いことだと思えるようになりました。考えてみれば、その3つはわれわれも日常やっていることで、例えば神社では「手水でお浄め→お賽銭でお供え→そしてお祈り」ですね。

話がそれました。
御巻きとは、角行の真筆をはじめ2代〜8代までが記した巻物のこと。この日だけ、太陽の下に姿を現わしたお宝なのです。先人の富士山信仰の研究者たちが、血まなこになって見たがっていたものです。

私は宗教の研究家ではなく、体験を通して何かを造る表現者ですから、(文書の内容に関しては専門家にお任せするとし)、いつものように五感を研ぎすませようとしておりました。

すると、ちょうど私が御巻きくぐりをする時、頭上でカラスが激しく鳴き始めました。びっくりするほど大きな声で、それもしばらくの間です。

私にとってカラスは、何かを教えられる時にかぎって現われるので、忌み嫌うものではなく、ある意味「使者的存在」と受けとめています。この時は、何だろうな〜と思っていましたが。。。

頭上のカラスは、巻物の中の「御身抜」(ここでは「おんみぬき」と呼んでいました)に添えられている「三足烏」のことを意識せよと告げていたのかもしれません(笑)。
三足烏は、八咫烏と同義なのでしょうか。角行だけでなく、弟子たちも描き残しています。



式典の最後に、管長のお言葉。
「祝詞の中でも唱えましたが、角行がこんなことを言っています。

『その日の御恩徳、その日にかえすべし』

今、こんな時だからこそ、この教えを大事にすべきだと思います」



この後、冨士教の行場(素晴らしかった!)にご案内いただき、直会にも参加させていただきました。その様子は割愛しますが、皆様、いろいろとお世話になり、ありがとうございました。本当に素晴らしい時間でした。

あ、人穴レポを書かなくちゃ。。。
つづく。

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美しい作品も好きだけど、コ
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表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
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