▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
[1205] [1204] [1203] [1202] [1201] [1200] [1199] [1198] [1197] [1196] [1195]
小さい松明が燃えつきると、しばらくして大きい松明での神事です。

「どうして2つの松明を焚くのでしょうか?」
「長くお焚き上げを続けるということでしょう」

円柱状の松明は、吉田の火祭りの松明に似ています。
吉田のほうは松が材料ですが、こちらは桑の木。この地区では、昔から養蚕業が盛んだったので、桑の木も豊富でした。

「でも今はこの松明を作るために、桑の木を確保するのが大変なんです」
清瀬の火の花祭りで見られる麦藁と同じ運命ですね。
「昔は、養蚕やってる家が200軒もありましたよ。各家から少しずつ集めてもあっという間に松明ができたけど、今はもう農家も少ないから。。。」

清瀬でも広瀬でも、祭りを存続するために材料を育てる畑が欠かせません。いずれも市の無形民俗文化財になったことで、材料確保のミッションも課せられたわけです。考えると複雑な思いがしました。祭礼の継承だけでなく、物理的な御苦労もあるのです。





大松明は、四角に仕切られた神域の中で点火されます。講の方たちは、注連縄すれすれの外側に位置し、拝みを上げます。



かつては、この細い注連縄に各家から持ち寄った富士山(浅間神社)の掛軸を掛け、お焚き上げの炎にかざしたそうです。

「お浄めですね?」
「虫干しみたいなもんだ(笑)」



四方を塩で浄める。火の中へも。
祭りは、昔に比べたらかなり簡略化されているとのこと。かつて、火にかざす掛軸は注連縄に隙間のないほど集められたといいます。拝みの時間もおそらく短縮化されているでしょう。行衣にしても昔は正式な出で立ちだった。

それでも祈願の要素は不変です。「豊作」「安産」「鎮火」のみっつ。



富士塚の下では、広瀬囃子で盛り上がる。そして盆踊り。ミニコンサート。

一方、頂上は。。。







老若男女で賑わっていました。
お腹の大きな女性もいれば、家族でいたわりながら登拝する人々、知り合いのために蝋燭をいただく人、また、安産のお礼にとベイビーを抱いて登る人々。登山道には列ができていました。その光景は、初山みたいで微笑ましかったです。



こちらの講は、広瀬のろを取って「丸ろ講」。
「ろという文字が万に見えますね」



講元のTさんが、庚申堂に掲げられてある板札を並べてくれました。
「○の中にいっぱい『ろ』と書く人とそうでない人がいます。自分はいっぱいに書きますが」

そうそう、この火祭りのことを「スイカマチ」と呼ぶ人がいました。
戦後、屋台ではスイカ売りがたくさん出ていたからだそうです。
今年、私はスイカ食べたっけかな?

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
リンク
カテゴリー
最新CM
[03/20 芙蓉庵]
[03/08 masapi21]
[02/22 芙蓉庵]
[09/15 芙蓉庵]
[09/09 吉田 千秋]
[01/28 芙蓉庵]
[01/28 芙蓉庵]
[01/24 MASA]
[01/22 MASA]
[10/15 芙蓉庵]
[10/12 吉田 千秋]
[10/12 吉田 千秋]
[07/16 芙蓉庵]
[07/10 吉田 千秋]
[12/10 芙蓉庵]
[12/05 槇田きこり但人]
[06/22 nobuting]
[06/22 芙蓉庵]
[06/21 nobuting]
[03/14 芙蓉庵]
[03/11 武本Timothy]
[02/23 芙蓉庵]
[02/22 エバポリタン]
[09/06 芙蓉庵]
[09/04 ひさ]
最新TB
プロフィール
HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
…………………………………
富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

★★★★★★★★★★★★★
お問い合わせ、ご連絡は↓

y♡k♡◆ris◆k◆.◆rtist★gm◆il.c♡m
(♡をoに◆をaに★を@に変えて
入力して下さい)

★★★★★★★★★★★★★

掲載の写真・イラスト・文章等の
無断使用・転載は御遠慮下さい

★★★★★★★★★★★★★
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
mountains