▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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丸の内朝大学の皆さんと一緒に、吉田古道を歩き、
4合5勺にある、御座石(ございし)を拝みました。



御座石とは、神の依りつく石という意味があるとのこと。



あ〜んな高いところに彫ったんですね!

「ほら、日本橋の文字が見えますね」と私。

すると、Tさんが気づきました。
「あれは、鰹節のにんべんの屋号では!?」



おお、たしかに!
日本橋にある老舗、にんべんの商標「イにカギ(金尺の形)」です。
創業者である伊勢屋伊兵衛の「伊」(名字と名前につく)から取った
「イ」(にんべん)ですね。

ちなみに、伊勢屋伊兵衛の本名は高津伊兵衛ですが、
勢州(現・三重県)出身だったので、伊勢屋伊兵衛としたそうです。

御座石に彫り込まれた「にんべんマーク」の下に青木とあるのは、
従業員の中にいた、富士講信徒、青木さんの名でしょうか。

くわしいことはわかりませんが、手持ちの資料、
「富士吉田市上吉田地区石造物調査報告書 上吉田の石造物」



を開いてみたところ、



魚がしに携わっていた(つまり鰹節業つまりにんべん?)
「山三講」の青木という人物らしいことがわかりました。
おそらく、青木駒作さんでしょう。

山三講マークの下の、(右から読んで)「三夜」は
二十三夜講のこと。富士塚で見かける石碑にもよく刻まれています。

石工は佐野平作さんですね。

山三講は、富士講の中でも比較的古い講で、
山口三左衛門なる人物が、渋谷の山吉講から分かれて起こしたもの。

元講は麻布にありましたが、枝講は、赤羽橋(港区)、芝金杉、
堀江、日本橋、新橋と広く、千葉県の館山、富浦、千倉や、
川崎の一部にもあった富士講です。

日本橋の山三講、きっと羽振りがよかったのでしょうね。
そんな気がします。

なんか最近、日本橋に御縁が多いです。
詳しくはそのうちに。。。







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『ご近所富士山の「謎」 富士塚御利益散策ガイド』が
版を重ねました。



左が初版、右が今回のです。オビも変わりましたね。

読者の方々、版元、支えてくださった方々に感謝しております。
そしてもちろん、富士山に心から感謝です♪

生きていくためにはいろいろ大変なこともありますが、
小さなことにとらわれず、純粋な気持ちで「富士山ありがとう」と
想い続けることが大事だと、今回もまたそう思わされました。

某先達もおっしゃっていました。
「富士山は征服する山ではない。有り難いと思って登らせていただく」

富士山と向き合うには、やはり、ピュアな気持ちがなければね。
(ネガティブなこと言ってると状況も悪くなる。これホント!)
私も富士山に愛されるように、これからも頑張りたいと思います。



奥付の「2刷」の文字が嬉しいです。
ありがとうございました!!!







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そう言えば、こんなこともありました。



テレビ朝日のスーパーJチャンネルでひと言。(6/24夕方)

千駄ヶ谷富士のほか、
横浜市都筑区の川和富士(珍しいですね)の修復が、紹介されました。






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アップしそびれていました!



6月26日発売の
「旅人 vol.1 特集:富士山を旅する人」
朝日新聞出版社

です。

私も富士塚について書かせていただきました。





他にも、読み応えある記事が満載です!

→出版社のサイト





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7月1日及び前後は、ご存知のように富士山のお山開きに合わせて、
各地の富士塚でもお山開きがありました。

今年は富士山の世界文化遺産登録の影響で、富士塚への関心もアップ。
子供時代に富士塚に親しんだ人は、地元に戻って懐かしみ、
最近富士塚を知った人は、富士塚巡りを楽しんだようです。

お富士さんの祭として人出の多い駒込富士や十条富士は、
このブログで何度も紹介しているので、今回はお初のレポートです。
(6月1日の横浜7富士参りの様子は、後日じっくりと書くとして)

東京でお寺にある富士塚はひとつ。文京区の護国寺の音羽富士です。



山護講の解散で、山開きは久しく行われていなかったのですが、
3年前から復活したのをご存知ですか?

といっても、お山開きをするのは富士講ではなく観音講で、
御前様と慕われる大本山護国寺第五十三世貫首 岡本永司大僧正の法話を、
毎週日曜日に聞く集まり(観世音菩薩を信仰している)「修養会」の
方達です。

7月1日に近い日曜日、本堂で法話を聞いた後に音羽富士に登拝する
という情報を得、6月30日に参りました。



10時頃、講の皆様が富士山の麓に到着。若い僧侶が出迎えました。



総勢30名。ご年配もいれば若い人もいます。
皆さんが、鳥居の手前に立ち、音羽富士に向かって深く一礼。
そして「神様だからね」と言いながら、祝詞奏上を終えた後、



たっぷりお経を上げられました。



そして、鳥居をくぐって登拝です。



法螺貝の響きが心地よい。



「道がいっぱいあるなぁ」「右側から登りますよ〜」



先頭集団はすでに頂上に立ってます。



頂上手前はこんな渋滞。とはいえ、全員が頂上に乗れたなんて!



ひとりずつ丁寧に拝みます。
「今だけ、こちらならではのものを置いてあるんですけど」
と僧侶。



そこには鐘が吊るされてありました。
各参拝者は、ひとつ鳴らしてから拝みました。

「お社に鐘ってヘンでしょうが」と僧侶はおっしゃるのですが、
「いえいえ、高田富士では鐘を鳴らしますし(叩き鉦ですが)」

かつて富士山の頂上では、



ほら、このとおり。
(江戸時代の「富士山明細図」を立体に模写したもの)

下山後、観音講の方と談笑するうちにお父様が富士講だったと
いう方とお話ができ、とても貴重な時間を過ごせました。
この日のことを教えてくださったMさんに感謝です。

「富士塚はもともと境内の西側にあったそうですよ」と私。
「確かにあっちのほうが見晴らしがよくて富士山が見えそうです」
「わー見たい見たい!」



Mさんに案内された一角は(茶室横)、確かに高い。
そうか、首都高側が崖になっているのか。ふむふむ。
富士山はここからきっと見えたでしょうね。
そして富士塚の元位置もここあたりかも?



江戸名所図会に描かれた音羽富士です。







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富士山の世界文化遺産登録に向けて、いろいろと忙しい日々が続いておりました。
(まだまだ続きますが)



↑画像をクリックすると、日本経済新聞WEB版に飛びます。

最近は、富士山そのものだけでなく富士塚にも注目が集まっています。
嬉しいですね〜♪

先日、YUCARIでも紹介されましたが、

富士塚は単なる模造富士でなく、「アーティスティックな存在」だ
という魅力にまで、気づいていただけたらもっと嬉しいです。

私が魅力を感じる「アーティスティック」な点は、ズバリ!
美よりも「コンセプト性」。

富士塚は、造形的な面よりもそのコンセプト性に特徴があると言えます。

多くの富士塚には、ボク石が貼り付けられていますが、
築山に富士山から持って来たボク石を貼る、というのは
形状を似せただけではありません。

ボク石を貼った小山に登る(ボク石を踏む)ということは、
すなわち、富士山に登るという「アクション」と同義です。

信仰の面では、その点に意味を持たせているわけですが、
もちろん信仰を持たない庶民も大勢いましたから、

いつしか多くの人たちには、
「富士塚に登れば富士山に登ったのと同じ御利益があるよ」
と広まりました。これは、今でも各地のお富士さんのお祭りで
よく言われるコトバとして定着しています。

いいですね〜♪
信仰があってもなくても、万人にとって富士山は有り難い存在。
そんなささやかな現象が今につながっていることが面白い。

もちろん富士塚は信仰物なので、信徒の方たちは信心だけで造ったと
思いますが、その行為は、図らずもコンセプチュアル・アートに
通じるものだったのです。

その面白さに気づくことも、富士塚を愛でる醍醐味ではないでしょうか。






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5月20日発売の「 YUCARI Vol. 08 」は、富士山特集です。



(文字をクリック)→ 出版社のサイトに飛べます



↓ p24-25に、私のアート作品が、



立ち読みは→こちら

↓ p96に、「富士塚ゆる散歩」の紹介が、



↓ p97には、丸の内朝大学でのレクチャー情報が、



掲載されています。

富士塚が、単なる史跡でないこと(アーティスティックな存在だということ)が、
少しでも伝われれば嬉しいと思っています。






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現在、 練馬駅地下コンコース(最寄駅:西武池袋線・西武有楽町線・都営大江戸線練馬駅)の



練馬観光案内所にて、



練馬区の富士塚情報が、展開中で〜す!



拙著のことにもふれていただいてます♪

この時期、暑すぎず寒すぎず、素晴らしい散歩日和です。
練馬区で出会える富士塚4基をチェックしましょう〜!
(江古田富士だけ、7月1日のお山開きまで待ってね)






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足利の富士塚信仰最後の追記をアップしようと思っていましたが、
ず〜〜〜っと、モロモロ忙しくしていました。(足利関連は次にでも)

たとえば、



作品の取材:マガジンハウスの雑誌に掲載→近日中に刊行予定



TV取材:富士山の世界文化遺産登録に関して→放映済み(5/10「おはよう日本」)



資料提供:練馬区観光協会より依頼→近日中に告知します

その他、新聞、TVからの依頼と問い合わせナドナド。。。ありまして。

また、今年も朝大学レクチャーほかのイベントも予定あり〼。
追々にお知らせいたし〼。







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足利の富士塚めぐりレポは終わりましたが、ふたつばかり追記します。

まずひとつ。
大月町東耕地の仙元宮の「赤富士御影」にある人穴について。



↓私もメモっていますが、人穴の凹部分には黒く塗られた痕がありました。



材料は、墨かもしれませんし黒漆かもしれませんが、
いずれにしても、これは単に暗闇を現したとは思えませんでした。
それだけくっきりと黒くしてあるのです。
私は、何かを燃やした痕の表現ではないかと推測していましたところ、

今回、女浅間を訪れたことで、以前訪れた男浅間を思い出しました。



男浅間の中腹には洞窟がありました。

看板によれば、修験者がこの入り口で加持祈祷をしたため、
その炎によって天井の岩が焦げたとされています。



ということは、赤御影の人穴に塗られた黒い部分は、
この男浅間の洞窟の「コゲの表現」ではないでしょうか。

赤御影の制作年は明らかにされていませんが、江戸時代です。
ということは、男浅間の洞窟内のお焚き上げも、新しくて江戸時代、
もしくはかなり古くから行われていたと思われます。

現在この洞窟は「胎内」と名づけられているので、
船津胎内(富士塚にも再現されている)を彷彿とさせなくもないですが、

赤富士御影に創られた洞穴が「人穴」だとすれば、
男浅間の洞窟も、胎内ではなく人穴の再現ではないかと。
(本物の人穴にはこのようなお焚き上げの痕はありませんが)

樺崎町堤谷に食行身禄像が祀られていたように、
足利でも身禄は、尊師として丁寧に拝まれていたとは思いますが、

加持祈祷を施す修験者がいたり、赤富士御影に人穴が現されていたり、
何より角行が行をした川があることから、
足利には南関東とは違う信仰があったことは間違いありません。

あと1回つづく。。。






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HN:
芙蓉庵 (Yoko Arisaka)
性別:
女性
自己紹介:
▼▼▼【富士塚】とは▼▼▼
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富士山に登りたくても登れな
い人たちの為に、江戸時代に
関東各地に造られた「人造富
士山」のこと▲です。富士山
を信仰する▲▲▲富士講によ
るもので▲▲▲▲▲したが、
地元に▲▲▲▲▲▲▲ミニチ
ュア▲▲▲▲▲▲▲▲▲の富
士山が出来たことで、多くの
人が登山でき、大流行しまし
た。民衆のパワーですね♪♪
富士山の溶岩をのせ、一合目
から頂上まで登れるようにな
っています。意外なところに
ひっそりたたずんでますよ。
…………………………………

▼▼▼【芙蓉庵】とは▼▼▼
…………………………………
美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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