▲「富士塚」だけで日記が書けます♪▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲
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富士塚に出会うと、感謝の気持ちでいっぱいになります。

時折、富士塚めぐりをした人が、いくつ「制覇した」という言葉をもらしますが、とうてい私にはそう思えず、いつも「出会えてよかった」「御縁に感謝」と素直に思います。

すると、富士塚もそれに答えるかのようにいろんな表情を見せてくれます。秘密を明かしてくれることもあります♪ そんなことを心の片隅に置いておくと、富士塚めぐりも素敵なものになるのではと思います。

小さくてつまらないとか、移築を繰り返して価値がない、なんて言葉を聞くととても残念ですね。データやリストだけで判断していると、塚の魅力を見逃し、実にもったいない。今がどんな姿であれ、それを造った人の想いが一番大事。私はそう思っておりまする。



夕陽の光も弱くなってきたので、神社を後にしました。



子供達も下校の時間。



鳥居の両側には2本の高い木々。遠くからでもここに神社があるのがわかりますね。



隣の公園には、6体の仏様。背中を金色に染めて、下校する子らを見守っています。

まわりは畑だらけ。夕陽のかけらが目に焼きつきました。秋にどっぷりです♪
隣接するのは、気持ちのいい公園です。



公園側から、塚の側面を見てみました。



低いながら塚の形状です。でもこれは富士塚なのか、そうでないのか。

考えあぐねていると、地元の人々が何人も、稲荷神社だけでなく塚にもお参りに来るのに遭遇しました。中には、長い時間丁寧に手を合わせて拝んでいる人もいます。

しばらくすると、巾着袋を手に、各神様の賽銭を集めている人がいらっしゃいました。氏子さんでした。

「この塚にはいろんな神様が祀られているようですが」
「う〜ん。沢山あるけど、全部お参りする必要はないんですよ。自分が好きな神様だけ拝めばいいと思うんです」
「なるほど。ところでこれらの神様は、かつてあちこちにいたのをここにまとめたのでしょうか?」
「それはよくわからないのですが、以前稲荷神社の社殿を移動した際、この塚ができました。庭園ぽく作られていますが、いろんなお山の神様がいるでしょう?三峰山、妙義山、富士山、大山。。。」
「いろいろ拝めて合理的かもしれませんね!それにしても、たくさんの登山道がありますね」
「どこからでも登れるんですよ。あの奥が富士山です。富士山が一番高いからね〜♪」

私はこの塚が愛おしく見えてきました。講があってもなくても、史蹟の歴史が曖昧でも、現在拝む人にとってこの場所は貴重な聖地です。

この塚全体を富士塚とはとらえにくいですが、少なくとも、ボク石があしらわれた一隅は富士塚と言えるでしょう。

最後に振り返って、いとまごいしようとしたら、



富士塚の碑だけが、



輝いていました。



これはきっと富士山からのメッセージ!? 踵を返して、もう一度、登拝をしました。



実は、こういうことはよくあります。例えば、訪れた場所に日射しがなくしょんぼりしても、帰り際にこんな西日のギフトがあったりします。

自分がそこに来たのは何かの縁かもしれない。そう思ってしばらくその場にたたずんでみましょう。こんないいこともありますからね♪ 有り難い。
とにかく、右側にまわりこんでみます。

にしても、平べったい築山だなぁ〜。小さな庭園みたいです。



低い石段をゆっくり登ると、



大ぶりの溶岩がありました。やはりこれって富士塚???



二十三夜溝の石碑は、富士塚で見ることもありますが、先の月夜見神だって「月待ち」として二十三夜溝に関連あるし。。。

と思えば、



三峰神社もある。



大国様がくっきりの甲子講の碑。(甲子-きのえね-講は、大国神を信仰しています。大国さんは、インド由来の神様で、日本では「農業」「商売」の神として知られています)

その左に、



ようやく「冨士浅間神社」の碑。でもちょっと暗くて目立たず。

その左には、



大山阿夫利神社。



このあたりが頂上でしょう。冨士浅間神社のまわりだけ、ちょっと特別にボク石(溶岩)があしらわれています。それでも低い山。



大山阿夫利神社のところから、下山したところ。反時計まわりに歩いてみると、



手前には、水のない池がありました。石橋を渡ると弁財天です。

池の中にあったのが、



「冨士浅間宮」「四國弘法大師」「道了尊」「井戸側」
の建設に寄附した人々の名前。やはりここは、異なる神々の宿る場所?

つづく。。。
久しぶりに、初めての富士塚に行きました。場所は、千葉県新松戸の稲荷神社。



社殿の横に、小さな築山が見えてきました。ホントに富士塚?



月夜見神ですって。アマテラスの弟ですね。奥にも色んな神々が!
う〜ん。どうなっているんでしょうか。ここは。

つづく。。。
散歩がてら、次に向かったのは神明様と呼ばれる豊受神社です。



煎餅屋さんの店先にある、小さな富士山(単なる重石です)の横の路地を曲がり、



花蔵院(けぞういん)の湯殿山信仰の弘法大師像に挨拶し、その隣の



豊受神社に入ります。



でも、大きな富士塚は、鏡の角度が難しい〜。中々鏡に収まらず。



苦労しながら色んなポジションを試します。
う〜ん。これは研究の余地あり! あ、作品表現のためですが。
とりあえず、しばらく鏡を持ち歩くことになるかも。でもちょっとアヤシイ?



民家の間の路地を徘徊しながら、帰路につきます。

路地というか本当は私道なので、敷地内侵入となるのですが、この界隈はこの迷路が楽しくてついつい足を踏み入れてしまいます。奥に続く細い空間を発見するとわくわくしますね。そこをぬけると異境につながる気がして(笑)ここもまた迷宮♪

でも、散策する際は足早に。
あくまでも「ちょっと通らせてください」という気持ちでありがたく。



散歩は実に楽しい。ひとつの画像に、映り込むいくつもの物語。



映るものに魅了されるのは、イマジネーションをかき立てられるからでしょう。

ブログを見てくれたMちゃんが、「自分の部屋にも逆さ富士!」
と横尾忠則氏の銭湯ポスターを写メールしてくれました。

さすが横尾氏。ただの逆さ富士ではありません。トリッキーな仕上がりです♪
あるものを持ち出して、家から歩いてすぐの清瀧神社へ向かいました。



鏡です。



鮮やかに映る反転の堀江富士を見て、私はフシギな感覚に陥りました。

それは、目の前の富士塚とは異なり、遠く過去に溯った姿のようでした。



そして富士塚は、鏡を借りて時間を越え、時代を戻り、私に饒舌に語りかけてきたのでした。

何を?

活気あふれる信仰心? 富士山への憧憬? それとも誇り?

たぶんその全て。
時代に流され、人々が忘れ去ったものが、一枚の鏡から蘇るとしたら、それも素敵なことですね。残念ながら、カメラにおさめるとその魔法は消滅してしまいますが。



塚のまわりをぐるぐるとまわると、



いろんな表情が見えてきます。
それにしても、こんなことしてる富士塚マニアっていないだろうな〜(笑)。

つづく。
また熱中時間ネタですが。



部屋の片隅に、番組の中で使われた小道具(いただいちゃいました♪)があります。
熱中秘密捜査官、アリキリの石井さんが富士山に登ってます。

そう言えば、収録後、自らメタル富士を解体すべく、スタジオ内を歩きまわっていました。ふと床を見ると、



くっきりと「逆さ富士」が♪ これはラッキー!!!

実は、本物の逆さ富士と同じ様に、自分のオブジェにも逆さ富士を映すことにこだわっています。かつて100富士オブジェの個展をした時も、オブジェにそれぞれの逆さ富士を表現する予定でした。鏡に匹敵する素材を、オブジェの数だけ床に敷くというアイディアで。

結局、展示環境の都合であきらめましたが、これは今でもやってみたいことです。

と、ここまできたら。。。

つづく。
熱中時間のひとコマ。



日が暮れるまで頂上にいる私が映っていましたが、実は、地上から見上げた定点カメラも長時間私を追っていました。撮った映像を早回しにしたら、巨大な富士塚を登り降りする私の様子が面白かったのですが。。。

さて、この西宝珠花富士は、本には掲載せず見取り図も記録がなかったので、ロケの日に登拝しながらメモしていました。ところが下山してみると、



地域の方たちが待っていて、嬉しそうに私に見せてくれたのです。

「こんなのがあるんです」
「ひぇ〜!何ですかコレ♪」







そこには、この富士塚に乗っている全ての石造物の調査報告が記されていました。図版もあり。

立教大学の学生さん達による調査報告書でした。学芸員課の。
ふたつ前の見取り図はその中の一枚だったわけです。すごいや。サスガ!

もちろんこれは非売品ですが、地元の方の御好意により、しばらく拝借しております。感謝です!

いろんな石造物があるわけですが、地元の自慢はなんと言ってもこの歌碑。



中腹の登山道脇にある、板東三津五郎の歌です。

「釈尊も納受まします 宝珠華(花) 女人ものぼる 江戸川の不二(富士)」

実際は、文字が摩滅していてとても読めなかったので、これは有り難い!
頂上を仰げば



唄い踊るように集まってきた雲たち。



頂上から富士山の方角を眺めています。少し右側に夕陽が落ちそう。そんな私の



見える図がこれ。地域の方たち。撮影スタッフ。こちらを向く定点カメラ。



麓に降りれば、鳥居の扁額が語りかけます。逆さ富士の両脇には♡と♡。
(本日誕生日のRにこの♡を送りましょう♪)
この図面。



何でしょうか〜♪

ヒントは、江戸川流域です。


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っています。意外なところに
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美しい作品も好きだけど、コ
ンセプトありきで表現するこ
とに喜びを感じるビジュツ家。
表現形態はこだわりません。
現在、富士塚のコンセプトに
インスパイアされ、色々な媒
体で表現。著書の【ご近所富
士山の謎】【富士塚ゆる散歩】
も、私にとっては作品です。
なぜ富士塚か……それは、海
外生活での体験から。詳しく
は本のあとがきに記してあり
ます。

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